Psyentific Blog - 16の性格

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自分・他人の性格を詳しく分析する方法を知りたい人の為に

ISFJ-献身的な守護者  

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出典:“擁護者”型の性格 (ISFJ-A / ISFJ-T) | 16Personalities

 

今回はISFJがどんな性格なのかについて解説します。「真面目」「気配り上手」「献身的」といった言葉がISFJを端的に表しているでしょう。キャラクターで例えるならキャプテン・アメリカ、シャーロックホームズの相方であるワトソン等でしょうか。ISFJのCognitive Functionの並びは以下です。

 

1. Hero:       内向的知覚(Si)―自分の経験を記憶として蓄積する力

2. Parent:    外向的感情(Fe)―倫理的に考え、他人の感情を読み取る力

3. Child:        内向的思考(Ti)―論理的に考える力

4. Inferior:     外向的直感(Ne)―他人の願望・未来・可能性を感じ取る力

5. Nemesis:   外向的知覚(Se)―現実を把握し経験を与える力

6. Critic:      内向的感情(Fi)―道徳的に考え、自分の感情を把握する力

7. Trickster:   外向的思考(Te)―合理的に考え、他人の考えを読み取る力

8. Demon:  内向的直感(Ni)―自分の願望・未来を感じ取る力

 

Cognitive Function(Si・Fe等のアルファベット)や性格分析に使われている理論(Hero・Parent等)について詳しく知りたい方は、是非過去の記事を参考にしてみて下さい。

  

psycjunkie.hatenablog.com

 

psycjunkie.hatenablog.com

 

 

  

 

 

並外れた記憶力と安定感

 

ISFJの最大の長所は、何と言ってもHeroのSiがもたらす経験の記憶力です。自分が望む経験を常に把握していて、与えられた経験は長い間記憶として残ります。数年、もしくは数十年前の出来事すらはっきりと覚えていることもあり、記憶力において右に出る性格はそうないでしょう。

 

また、ISFJは我慢強く忍耐力があることでも知られています。どんな困難にも粘り強く堅実に取り組み、道半ばで諦めることはありません。また安定と安らぎを大切にし、落ち着いた印象を与えます。

 

自分ではなく他人の為に

 

ISFJはParentにFeを持つ為、他人の感情や善悪の基準を尊重した上で判断を下します。決して他人に不快な感情を抱かせないのは、責任感のあるFeを扱えるからです。自分の感情をあまり表に出さなかったり、遠慮がちに見えるのもParentのFeによるものが大きいです。

 

ISFJにとって他人の感情を傷付けないことはとても重要で、他人の喜びは自分の喜びに繋がります。故に、悲しんでいる人を放っておくことはせず、親身になって手助けします。これらの特徴からISFJは献身的で、自己を犠牲にしてでも他人を思いやる心を持っていると言えます。

 

倫理観の伝道者

 

ISFJは信条深く、社会や集団における倫理観を守り続けることが出来る性格です。他人の信じる良し悪しの基準をFeを通して察知するだけでなく、その価値観を共有することで倫理観を社会に広めます。Siはこれを長期にわたって伝統や風習といった形で守り続けることを可能にし、結果として社会の秩序や規律の維持に貢献しています。

 

正しさを追求する純粋な心

 

ISFJのChildであるTiは、純粋な気持ちで真実を追い求める一面を与えています。自分にとっての正しさや論理性を持っており、時にはその考えで周りを感心させることもあるでしょう。普段は目立ちたがらない為表に出ることは少ないかも知れませんが、ISFJは知的好奇心が強く、自分の考えを周りに解説したり発表するのが好きという特徴もあります。

 

またISFJはTricksterがTeなので、他人の考えや客観的な正しさを意識出来ないという弱点があります。時には周りの考えを聞き入れ取り入れることで自分の考えをより洗練し、今以上にTiを有効活用することが出来るようになるでしょう。

 

未知なる可能性と自分が与える経験への不安

 

ISFJはNeをInferiorに持つ為、他人の可能性や意図に対して不安を持っています。その為ついつい悪い可能性ばかり想像してしまうISFJは多いと思います。こういった不安に襲われた際、ISFJはSiが蓄積した過去の情報を使うことで最も安全で対処しやすい可能性を選択することが出来ます。一度経験したことならば、起こり得る事態の予測はより精度を増すでしょう。

 

また、NemesisであるSeは自分が世界に与えている影響に対して不安を抱かせます。この為ISFJは見た目や印象に気を使うので、悪目立ちや悪印象を避けることが出来ます。加えて、Seは忠誠心を求める機能でもあります。これがNemesisにあるということは、他人の自分に対する忠誠心に対して恐怖があるということです。これを解決しようとする際、ISFJはSiを使って自分の忠誠心をより高くし、信頼を得ようとします。

 

自分に課す厳しさと強い正義感

 

ISFJのCriticはFiなので、自分の価値や実力等に対する評価は厳しい傾向があります。自分の功績や実力を見せびらかすことは決してしないでしょう。これは謙虚さに繋がるだけでなく、自分を追い込み更なる成長を促すことになります。ただし、ある程度の自尊心を持ち、過度に自分を否定しないことも意識するべきでしょう。

 

また、Fiは自分にとっての善悪の判断を司る機能でもあります。故にISFJは強い正義感を持っており、時にはFeで感じ取った他人の道徳観ではなく自分の道徳観を貫く姿勢をみせます。

 

まとめ

 

ISFJの特徴を簡単にまとめると:

 

  1. 高い記憶力・忠誠心・忍耐力

  2. 利他的・献身的

  3. 信条深さと強い倫理観

  4. 無垢な正しさ・説明好き

  5. 悪い可能性を考えがち

  6. 自分の与える経験・他人の忠誠心への不安

  7. 厳しい自己評価

  8. 強い正義感

 

となります。