Psyentific Blog - 16の性格

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自分・他人の性格を詳しく分析する方法を知りたい人の為に

Si・Seの価値ーNi・Neに無い魅力とは

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出典:Extraverted Sensing (Se) vs Introverted Sensing (Si)

 

最近質問箱で「S機能の立場を脆くしている」や「Fiの価値とは何か」といった意見・質問を受けました。性格・機能間に優劣関係は無い。そう謳っておきながら、S機能・F機能の良さや魅力を十分に伝えきれていなかったという結論に至り、個別に記事を書くことにしました。

 

今回はSiとSeに焦点を当てたいと思います。同じ情報収集機能であるNiやNeと比べると「地味」「Nの方が凄い」。こう感じてしまっている人も多いでしょう。ただ、これは勘違いであるということ、そして今まで伝えきれていなかったS機能の魅力を紹介します。

 

性格を形作る機能については:

psycjunkie.hatenablog.com

 

 

 

 

Si-誰よりも信仰心に篤く、誰よりも忠実に

 

Siは記憶力や経験の蓄積力に強く関連している機能ですが、実はこれ以外にも重要な役割があります。それは「信仰心」です。事実宗教に入ることが珍しくない海外では、信者の多くがSFJやNFPと言われており、Siユーザーの信心深さがよく分かります。ただ、ここで言う信仰心とは何も宗教や神等、スピリチュアルなものにだけ発揮されるものではないと自分は考えています。

 

Siユーザー、特にSJは我慢強い・忍耐力がある・堅実。こういった評価を受けがちです。何故こういった特徴がSiによってもたらされるか。その正体こそが先述した信仰心なのではないでしょうか。

  

何故信仰心がSiが強い忍耐力を生むのか。自分は「努力」を信じられるからなのではないかと思います。例えどれ程の時間・労力が伴ったとしても、いつかは何かを得られる。Siユーザーが堅実に同じことを繰り返したり、辛抱強く結果を待ち続けることが出来るのは自分の努力がいつか報われると信じられるからでしょう。

 

「良い人間であり続けた人には幸せが訪れる」

 

これはSFJが言いそうなことですね。

 

「継続は力なり」

 

これはSTJが言いそうなことです。

 

努力をして、時間を費やしたからといって幸せになれる根拠も成功する根拠もない。それでもその努力に価値を見出し、希望を持ち続けることが出来る。神を信じて幸福と安寧を願うかの如く、自分の努力が報われる日が来ると信じる。信じる力こそがSiユーザーの打たれ強さの根底にあるのではないでしょうか。言うまでもなく、諦めないことは困難に立ち向かい成功を掴みとる力となります。

 

またご存知の通り、Siは忠誠心も司ります。他人やルールに従い、与えられた役目を果たす。これを見て主体性の無い、芯を持たない弱い人間だと思う人もいるでしょう。ただ、考えてみて下さい。

 

「民無くして王は在りえない」

 

仮にNJやSPが自分のやりたいことや目標を掲げても、ついてくる人間がいなければ大きな成果を得ることは出来ません。皆が自分のやりたいことをやっても、何処にも進めないのです。ただ、これは逆もまた然り。Siユーザーだけでは過去や安定に囚われ、停滞が起きてしまいます

 

そういう意味で、Si-Neユーザーは「選ばれる側」、Se-Niユーザーは「選ぶ側」と言えるでしょう。Siユーザーが忠誠であろうとするのは、必要とされたいからです。数多の人の中から、自分を選んで欲しいのです。また先述した信仰心を他者に向け、他人を信じられるという点も関わっているでしょう。逆にSeユーザーが忠誠心を求めるのは、自分についてきてくれる人を求めているからです。

 

つまり、Siは同じ内向的情報収集機能であるNiに劣るものではなく、どちらも魅力的なものです。いずれが欠けても支障が生まれる以上、必要が無いとは言えません。

  

 

Se-アイディアを現実に、理想を現実に

 

現実に影響を与え、変化を起こす。これは基本的にSeの領分です。同じ外向的情報収集機能であるNeと比べると「現実に囚われている為視野が狭い」という評価を受けがち。確かに可能性を模索し、目の前に存在しないものを想像する力は素晴らしいものです。ただ、その可能性も実現出来てこそ真価を発揮するものだと思っています。

 

例えばNTPの研究者が理系分野で革新的な理論を確立したとしましょう。多くの研究者から絶賛され、表彰される。間違いなく偉業を成し遂げたと言えます。ただ、面白いアイディア・理論は現実で実現・応用出来てこそ大きな利益を生みます。

 

有名な話だとアインシュタイン一般相対性理論があります。殆どの人にとって、この理論のロジックや凄さを説明されても、その価値を実感するのは難しい。ですが、この理論が確立されたからこそGPSが存在していると言われればどうでしょう。途端に考えの価値は認められ、多くの利益を現実世界で生む。

 

実際Seは理論の応用に役立っていると感じますし、新たな技術の確立や発展に大いに貢献しています。Seユーザーがいなければ今日当たり前の様に存在する数々のテクノロジーを拝むことは無かったでしょう。

 

またSeで忘れてはいけないのが「行動力」。多くのSPが思い立ったが吉日精神で行動するように、その場その場でアクションを起こすのもSeによるものです。

 

Seユーザーは必然的にNiユーザーでもある訳ですが、これらは互いに作用しあっています。Niは自分のやりたいことや願望を見せてくれます。

 

「あんなことをしたい」「こんなこともしたい」

 

どれだけ立派な理想を抱いたとしても、そこに到達する為の行動が欠ければ価値はありません。これは正に机上の空論。Seを使ってアクションを起こし、変化を起こし、周りに影響を与えなければ、自他を理想に導くことは不可能です。

 

NeにしろNiにしろ、可能性という世界の産物を現実世界に持ち込む為にはSeが必要不可欠だと言えます。

 

まとめ

 

Siの信仰心は道半ばでめげない強さを与え、忠誠心は他者の理想を独りよがりで終わらせない。

 

Seの現実への影響力はアイディアを具現化し、行動力は自分の理想を机上の空論で終わらせない。

 

いずれもN機能に劣らない強みと魅力を兼ね備えています。S型だからという劣等感、N型だからという優越感を持つべきではないということを知って下さい。