Psyentific Blog - 16の性格

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自分・他人の性格を詳しく分析する方法を知りたい人の為に

心理機能の相互作用ーTとF編

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出典:https://www.typeinmind.com/

 

以前自分は「心理機能は相互作用している」という話を、SとN機能に注目しながら解説しました。今回は視点を変えて、TとF機能がどう互いに影響しているのかを考えてみたいと思います。

 

SとNの関係性については:

psycjunkie.hatenablog.com

 

 

 

 

Ti-Fe 他者を思いやり、人を救う真実を思考する力

  

「正しさが人を救う」

 

これはTi-Feユーザーなら共感できる考え方ではないかと思います。

 

Tiユーザーは常に正しくあろうとしています。あらゆる情報を見つめ、それらを頭の中で一つずつ処理していく。その過程で何が正しくて何が間違っているのかを考えている。そうして生まれるのは自分なりの正しさであると同時に、普遍的な正しさ足り得るものです。

 

頭の中で「正しさ」を黙々と組み立てている一方で、Feは他人の心や社会の良し悪しに目を向けています。あの人を助けるにはどうすればいいのか。社会全体にとっての良さとは何なんだろう。そういう意味で、Ti―Feユーザーには少なからず「他人・社会に貢献したい」「周りの人に幸せになって欲しい」という意識があるように思えます。そしてそれを成す為の手段こそがTiが導き出す「真実」の提供ではないでしょうか。

 

思うに、「真実」はこの世で唯一といっても言い程「平等」なこと。誰であっても、正しい思考プロセスさえ踏めば必ず辿り着く答えこそが論理的な解なのですから、それは皆に等しく用意されたものだと言えます。

 

そういう意味で、FeユーザーにとってのTiは真に人を思いやる手段の一つなのでしょう。Tiユーザーは時に厳しい真実を突き付けたり、他人を否定する様な物言いをします。ただ、これは相手を思いやっているからこその言動。正しいことを伝えないことの方が、よっぽど悪い結果に繋がることを知っているからこそ、受け入れ難い真実を言えるのです。

 

また社会的な変化や改革(NFJによく見られる)も、TiとFeの相互作用が関係していると考えています。社会全体の声にFeで耳を傾け、より良い結果を生む為、正しい制度や考え方をTiで生み出す。より多くの人を救う正しさを模索している訳です。

 

上記の様なことを行うことで、Ti-Feユーザーが求めている見返りは恐らく「正しさの証明」と「感謝」です。自分の考えが誰かの役に立ち、感謝される。それは自分の自信となり、正しい考えを生み出し続けることのモチベーションとなり得ます。だからこそTi―Feユーザーが自分の考えを積極的に発信し、それを受けた周りの人の気持ちを感じ取ることが重要です。

 

 

Te-Fi 自分を高め、存在を確立させる力

 

Te―Fiユーザー全てに当てはまる共通点があるとすれば、それは「評価への拘り」ではないでしょうか。

 

先ずはTeに着目しましょう。Teは「客観的な評価」を判断基準とする機能。周りの人は自分をどう評価しているんだろう、自分のパフォーマンスは周りから見てどうなんだろう。こういったことを、数字や成績など、合理的な基準で測ろうとします。

 

実際見てみれば分かりやすいと思いますが、Teユーザーは勝負事が好きな傾向にあります(特にETJ・EFP)。競い合って良い結果を残すことは、周りからの評価に直結しますからね。名声や地位といったものも、Teユーザーにとっては大きな財産です。肩書を持った人の発言を多くの人が信じる・聞き入るように、「自分は一目置かれる存在だぞ」というアピールになる訳です。

 

無論こういった客観的な評価をどの様に・どの程度求めるかは各性格によって異なります。楽観的なTeを持つETJ・EFPであればより積極的に求めるでしょう。ITJ・IFPであればあくまで必要に応じて、若しくは悪い評価は避けるようにする、といった具合でしょうか。

 

次にFiですが、これは「主観的な評価」を基準とする機能です。自分は自分のことをどう思うのか。自分は何を感じているのか。この問いに答える為に用いる基準は自分の道徳観・感情・感性といったものです。

 

Fiユーザーは多かれ少なかれ、自分の道徳心を大切にします。自分が良いと思うことをやりたい、そう感じるからこそ慈善的な行いや、見返りを求めない行動を取れます。最終的に得たいのは、「自分は良いことが出来た」という実感、そしてその実感が生む「自己肯定感」なのではないかと思います。また自分の存在や結果に誇りやプライドを持つFiユーザーが多いのも、「自分自身で自分を認めたい」という意欲があるからこそでしょう。自分に悪い自己評価を付けたくないからこそ、自分が納得のいく結果を残したい。

 

上記から鑑みるに、TeとFiの関係性は「客観的な評価を自己評価へ還元する」「自分の価値観を客観的な評価へと昇華する」、この2点だと言えます。Teで集めた評価は自己評価に還元され、更なる自信となる。Fiが感じ取る価値観を表現することで周りからの評価を勝ち取る。

 

この一連の相互作用をISFPを例にイメージしてみて下さい。ISFPは芸術性の高い人が多いことでも知られています。自分の感性をアートや音楽という形で表現し、それを堂々と他人に披露する。それが評価されることは本人にとって大きな糧となるでしょうし、自分の芸術が通用するんだ、という自信・確証となり得ます。

 

自分の芸術性・感性(Fi)への自信→アートによって表現→他人からの良い評価(Te)→更なる自信、自尊心の獲得(Fi)

 

つまりTe・Fiは「自他の評価」という観点において大いに関連性があり、上手く相互作用することで自信や更なる競争心を芽生えさせるポテンシャルを秘めているということです。

 

まとめ

 

心理機能は決して不干渉ではなく、相互作用しあうものである。上記を通して、これが伝わったかと思います。

 

どんな機能も自己完結していない。だからこそ他人と上手く接したり、自分が扱い慣れない機能を育てていくことが大切なのではないでしょうか。

 

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