Psyentific Blog - 16の性格

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自分・他人の性格を詳しく分析する方法を知りたい人の為に

人の成熟(Human Nurture)を正しく理解するには

この記事は「Human Nurtureって何?」「知ることに何の価値があるの?」と思っている方に向けたものです。これまで何度か説明していましたが、まとまった記事を書いておいた方が良いと思いましたので、投稿しておきます。

 

今後はHuman Nurtureの解説を再度始める予定なので、おさらい程度に一度目を通しておくとスムーズに理解出来るかと思います。

 

 

 

 

Human Nurtureとは

 

先ず前提として、ユング心理学を用いた「人の理解」には2つのパーツが存在します。一つは心理機能等を通して「人の性格」を理解するHuman Nature(所謂タイプ論やMBTIがこれに該当)。もう一つが「人の成熟度合い」を理解するHuman Nurtureです。

 

Human Natureは「自分とは何なのか」を問いています。生まれ持った性質や、自分の中にある「核」と呼べるものを模索し理解する為に役立つものでしょう。対してHuman Nurtureは、「世界が自分に何をしたか」を考える為のものです。他人から与えられた経験が自分にどんな影響を施したのか。社会的な価値観や考え方がどう自分を形作ったか。こういった部分に焦点を当てています。

 

この人はこの性格タイプだから~、という風に、心理機能的な理解だけではその人を完全に理解したとは言えない訳です。仮に同じ性格の人を複数人並べたとしても、それぞれの歳・性別・経験といった要素は決して同じではない以上、細かな違いが生まれます。そういった所謂「性格」だけでは捉えきれない特徴を拾い理解するのがHuman Nurtureと言えるでしょう。

 

Human Nurtureを知る価値

 

Human Nurtureを知ることが何故重要なのかを考えてみたところ、大きく2つの理由が浮かびました。

 

一つは「自分の成長の為」です。成長とは、単に能力やスキルを身に付けることだけを指す訳ではありません。男性として、女性として、親として。社会や家庭という、他人と接する枠組みの中で生きる「人間」としての魅力を備えることもまた成長です。例えどれ程の知識や能力を備えていたとしても、子供の様な大人のままでいて良いとは言えません。そういった状況にならない為にどうすればいいのかを、Human Nurtureを通して考えることが出来ます。

 

もう一つは「良好な人間関係を築く為」です。友達・夫婦・家族。人は誰しも他人と接しながら生きていく訳ですから、なるべく多くの恩恵を得たり与えた方が有意義だと思いませんか?確かに他人の性格を理解するだけでも良い人間関係を築く手助けになりますが、やはりそれだけでは不十分。特に男女の関係(恋愛に限らず)においてはそれぞれが関係に求めるものを理解することが不可欠です。最終的に、こういった関係は子育て・家庭にも響きます。自分がどう在るかは少なからず他人に影響を与えるからこそ、「良い関係」を築くことは大切だと思っています。

 

Human Nurtureを知る上で避けて欲しいこと

 

勘違いされる方もいるかもしれませんので予め断っておくと、Human Nurtureにおける「男性・女性」といった言葉は、決して性別を指している訳ではありません。今後性別に関連する様な単語が出てくるでしょうが、単なる名前・用語だと思って下さい。Human Nurtureはジェンダーロールの押し付けを目的としている訳ではありません。例えば男女の魅力を説いた考えがありますが、「男性が男性らしくある・女性が女性らしくある」ことが求められている訳では無く、「自分に合っていると思うスタンスを選び、磨く」ことが大切だということです。

 

 まとめと過去の関連記事

 

現時点で、Human Nurtureに関する主な記事は以下です。ブログの右側に表示されているカテゴリーからもアクセス出来ます。

 

1.「一人前」になる為の大前提

psycjunkie.hatenablog.com

 

2.「子供」と「大人」を分かつものとは

psycjunkie.hatenablog.com

 

3.男女関係はどう成立するのか

psycjunkie.hatenablog.com

 psycjunkie.hatenablog.com

 

今後は「男性・女性としての魅力」や「社会における男女の役割」等について解説していく予定です。