心理機能は具体的にどう発現するのかーNiの場合
今回は情報を集める心理機能の一つ、Ni(内向的直感)について詳しく解説したいと思います。正直、各機能が具体的にどの様に発現するのか、いまいち分からない人も多いのではないでしょうか。そこでこの記事ではNiがHero~Demonにあることでどの様な特徴が生まれるのか、お伝えしたいと思います。
一つ注意して欲しいのは、これから挙げる例はあくまで「自分の経験・解釈に基づいたもの」だということです。必ず挙げる例の通りにNiが発現する、という訳ではないということを留意しておいてください。
まだ心理機能について何も知らない方は、先に下記を読んで下さい。
- Ni Heroの場合
- Ni Parentの場合
- Ni Childの場合
- Ni Inferiorの場合
- Ni Nemesisの場合
- Ni Criticの場合
- Ni Tricksterの場合
- Ni Demonの場合
Ni Heroの場合
Heroの強み
- 自分の未来が想像出来る
- 常に自分の望む未来・理想像・進みたい道を把握出来る
- 「こうしたら良いんじゃないか」という勘に従うと上手くいく
- インスピレーション・発想が突然湧いてくる→一つの明確な「ビジョン」
- イメージとしては広大な草原から一本の針を直感的に見つけている感覚
- 限界に到達したと感じることも、自分が理想に到達したと感じることも無い→成長する度・目標に到達する度に新しいゴールを設定する為
- 自分の理想に皆を導きたい、指標となりたい
- 選択する意思を忘れず、常に自由を謳歌する
Hero故の傲慢さ・弱み
- 先のことを考えすぎて、現実が疎かになる
- 「こんなことをやってみたい」→結果を想像・シミュレーションするだけで悦に浸り、実際には行動しない
- 自分のやりたくないこと、興味のないことに一切やる気を出せない
- 「自由でいたい」→義務感・責任感を感じず、好きなことだけをやって生きていけると思いこむ
Ni Parentの場合
Parentが持つ冷静さ・責任感故の強み
- 無暗に何かを欲することは無い→「本当に」自分が望む未来(Hero・Childを過度に妨げない目標)に向かう
- 自分の理想に皆を導きたい、指標となりたい
- Heroの補助
→効率的に社会的評価を得る為、合理化を図る為の目標設定(Te+Ni)
→他者を助ける・導く為、社会的な改革を図る為の目標設定(Fe+Ni)
- Heroの制御
→他人からの評価、自分の合理的選択は自分の未来をより良くするのか (Te+Ni)
→他者の支援、社会的な改革は自分の未来をより良くするのか(Fe+Ni)
- Se Childの制御
→闇雲に行動することを許さず、何らかのゴールを設定した上で行動
強い責任感・悲観性故の弱み
- 自分のやりたくないこと、興味のないことに一切やる気を出せない
- 「自由でなくてはいけない」→義務感・責任感を感じず、好きなことだけをやって生きていけると思い込む
- 自分のやりたいことを重要視・優先し過ぎて、他人のやりたいことを否定してしまう
Ni Childの場合
純粋さ故の強み
- 自分のやりたいこと、やってみたいことが自然と浮かぶ
- 自分の思い描いた理想に、純粋な気持ちで歩み寄ることが出来る→理想に忠実
- 時にはHero・Parentを凌ぐ程、自分の理想に忠実になれる→何があっても諦めない強さを見せる
- 「こうしたら良いんじゃないか」という勘に従うと上手くいく
純粋さ故の弱み
- Hero・Parent程の見通し力は無い(少なくとも未発達の内は)→計画性に欠ける
- 望んだ目標に辿り着けないと、やる気がなくなる
- 自由な環境でないと中々行動出来ない→悲観的なSeが機能しないと怠けたまま
Ni Inferiorの場合
恐怖を乗り越えていない場合
- 自分の将来・未来に不安がある
- 選択するのが怖い→「間違ったものを欲したらどうしよう」という恐怖
- 束縛を嫌い自由を求めるが、「自由過ぎる」のも嫌う→ある程度選択肢を狭めて欲しい
恐怖を乗り越えた場合
- 一時的ではあるが、誰よりも自分の理想に素直になり、とことん追求出来る
- 自らを指標とし、他人を導こうとする
Ni Nemesisの場合
- 自分の未来は良くない、という漠然とした不安がある
- どこかで自分を破滅させる未来が待ち受けているのではないか、等
Ni Criticの場合
未発達で矛盾を孕んでいる場合
- 他人の願望や目標を無責任だと批判する割に、自分は何の目標も設定出来ない
- 自分の抱く理想や願望を過度に否定→自分の未来を考えることを放棄
発達している場合
- 他人のNiをNeを通して把握→これを活かして自分のゴールを的確に設定
- 無暗に何かを望むことはせず、慎重・冷静に目標を定める
Ni Tricksterの場合
- 自分の願望や望む未来が分からない
- 直感に任せて大きな決断をすると、大抵失敗する→Trickster特有の「盲目さ」「使えているという勘違い」
- 例:新車が欲しいと感じた→思い切って購入→翌々考えると「実は欲しくなかった」と後悔
- どんな未来が自分を待ち受けるのか、想像もつかない
Ni Demonの場合
- 自分の願望や望む未来が分からないし、想像したくもない
- 将来の夢や目標を聞かれるのが嫌い
- どんな未来が自分を待ち受けるのか、想像もつかない