ESTJの「魅力」「抱えやすい問題」「成長する方法」について
出典:https://www.16personalities.com/estj-strengths-and-weaknesses
優れた管理者であるESTJ。迷いなく周りを効率化していく合理性、そして必ず期待に応えようとする忠実さで、確かな地位と信頼を築いていきます。
今回はそんなESTJについて、これまでの解説以上に踏み込んでみたいと思います。理想的なESTJはどんな存在なのか。成熟したESTJはどのようにSubconscious・Unconsciousを使いこなすのか。そして何より、不健全時、Superego状態になった時、どの様な恐ろしさが顔をのぞかせるのか。こういった部分に着目します。
まだESTJの概要を掴んでいない方は先に:
Subconscious・Unconscious等については:
- ESTJの美徳―静寂と秩序をもたらす番人・成功をもたらすアドバイザー
- ESTJの悪徳―現状に甘んじる怠け者・権力にひれ伏す権威主義者
- 自分で考える力を養う為にも、Unconsciousを使え
- 哲学的で感情豊か-INFPの優しさと道徳観を得るには
- 他者を苦しめる悪のカリスマ-ENFJの共感力と計画性を得る瞬間
- まとめ
ESTJの美徳―静寂と秩序をもたらす番人・成功をもたらすアドバイザー
ESTJがESTJとしての真価を発揮する時。それ即ち環境に秩序をもたらす存在になった時です。人が秩序無く行動し、全く統率が取れていないような状況にESTJが現れたとしましょう。たちまち強力なTeで周りを効率的に管理し始め、Siが望む秩序だった環境を作り出します。
この過程を妨げることは一筋縄ではいきません。何しろESTJは個人の感情や気持ちに流されることはありませんし、客観的な正しさを植え付けることに一切抵抗が無いからです。周りの考え方を吸収し、変えていくことで秩序をもたらす。Heroである楽観的なTe、そしてFeがDemon故の強みです。
更にESTJは自分の望む環境や経験に対して強い拘りと責任感があります。「自分が落ち着ける環境=秩序だった環境」を用意することに、義務感を感じていると言っても過言ではありません。一度完成した箱庭を乱すこともまた許さないでしょう。
あまり注目されませんが、ESTJは純粋なNeの持ち主でもあります。これがTe・Siと組み合わさると「優秀なアドバイザー」の誕生です。
「こんなことをしてみたい」―同僚や上司、誰かが自分の願望を伝えたとしましょう。もしかすると伝える前に察してくれるかもしれません。Neが育ったESTJであれば、瞬時に的確なアドバイスを提供出来ます。これまで蓄えてきた知識と経験(Te・Si)が存分に活かされ、他人の未来に役立てるからです。アドバイザーになったESTJは誰よりも他人の成功を願い、その為には自分が持つ情報・リソースを提供することをいとわないでしょう。当然無謀な提案や助言はしません。きちんとTeで合理的な解を導き出し、Neで相手の未来を読み切るからです。
ESTJの悪徳―現状に甘んじる怠け者・権力にひれ伏す権威主義者
ESTJが真価を発揮出来ず、問題を起こしてしまうのはどういう時か。一つは怠けてしまった場合です。
これには2つの意味があります。一つ目は文字通り、やる気が出なかったり気分が乗らなかった際。Siで「現状を維持し続ければ良いや」と感じたり、Fiで「今は動く気分じゃない」と感じてしまったり。いずれも悲観的な為頻繁に起こる訳ではありませんが、あり得なくはない話です。
二つ目は権限が無い場合。どちらかというとこちらの方が深刻で、ESTJは力を与えられなければ周りを管理出来ない、と感じることも多いです。これは恐らくTeとSiの悪い面。権力や地位等客観的に認められたもの(Te)に依存し、積極的に動かず他人から課題やタスクを与えられるのを待っている(Si+Ni Trickster)。極端な話、上司や上から権限と指示を与えられない限り、本来の役目である統率と管理が出来ないのです。
こうなったESTJは投げやりになってしまい、職務を放棄します。自分の周りの混沌を制御する気が起きず、放置してしまう。結果更なる混沌を生み、誰も目標に進めない・成果が出ない環境の出来上がりです。
似たような問題として挙げられるのが、「思考の放棄」です。これはTeユーザーにありがちな話ですが、ESTJは特に問題です。Teが楽観的過ぎる故、「著名人や権力者の考えなら間違いないだろう」という一種の傲慢さを持っているのです。Siは権威主義的な一面もある為、この問題を一層際立てます。結果自分で情報や知識の真偽を確認せず、鵜呑みにしてしまう。良いように利用されたり言いくるめられたり、権力者の思う壺という訳です。
自分で考える力を養う為にも、Unconsciousを使え
上記の悪徳に関する問題に対処するには、UnconsciousであるISTPになるべきだと考えています。Ti Heroの論理的思考力、そしてSe Parentの影響力を持ってすれば、他人の考えに流され過ぎず、積極的に行動することが可能です。その為には先ずNemesisであるTiを使いこなさなければなりません。
では具体的にどうすればいいのか。ESTJの場合、やはりTeとSiに頼るべきでしょう。端的に言えば、「出来るだけ多くの知識と経験を積め」ということです。
Te Heroなら日常的に他人の考えに触れている筈です。会話等人との接触でも勿論、読書・勉強でもそうです。他人から知識を吸収するのが好き。この長所を活かし、兎に角色んな知識・考え方を取り入れる努力が大切です。
Si Parentは自分の失敗から学ぶ際に有効です。仕事が上手くいかなかった時、プロジェクトが失敗に終わった時。落ち込まずに「学びの機会」と捉え、次に活かすことを意識しましょう。
こうして知識と経験が蓄えられるということは、自分で考え実行してみる力も得ることを意味します。色んな考え方を互いに照らし合わせてみて「一番納得がいく考え方はこういうものだ」と独自の解釈を見つける。「今までこういうことをしたら失敗したから、次はこれを試してみよう」と新しいことに挑戦してみる。正しくトライアンドエラー。これはISTPが普段行っていることでしょう。
こうしてUnconsciousを使えるようになれば、必ずEgoであるESTJを磨くことにも繋がります。もう権力者の言いなりになることもありませんし、自分で考え周りを変えていく力を得たのですから。
ISTP Unconsciousの有用さはもう一つあると思っています。それは経験を与えることで他人を変え(Se)、自分の望む経験を手に入れる(Si)ということです。
例えば他人の服装。ESTJはSe Criticなのでこういったものに大変厳しいです。変な格好やだらしない格好の人と一緒にいれば「自分に不快な経験を与えている」と感じてかなりのストレスになります。Te-Fiで「周りから変に思われる」「自分の評価も下がる」と感じることも多いでしょう。
ただここでISTP Unconsciousを使いこなせていれば(Seの自己矛盾が無くなっていれば)的確なアドバイスが出来、他人の見た目や立ち振る舞いを改めさせることが出来る。これは他人の為だけでなく自分が満足する経験を得ることにも繋がります。
哲学的で感情豊か-INFPの優しさと道徳観を得るには
あまり言いたくはありませんが、ESTJの人間関係は浅く淡泊になりがちです。持ち前のTeで実績・地位を使ったコネ作りは得意なのでビジネス的な人間関係は充実している。ただ合理的過ぎる故直接的な利益の無い人間関係に興味を持てない。FiとFe、良し悪しで物事を捉える機能の弱さは確実に関係しているでしょう。
また未熟なESTJはFi Inferior故「自分が何を感じているか」という部分に不安を持っています。これは感情は勿論、自分の価値や道徳観にも関係しています。Teを積極的に使うのは周りからの評価を集めることで、こういった自己評価的な不安を拭い去る為でしょう。
Fiを育てる為には自分の感情を受け入れ、自分の存在を「良いもの」と捉える必要があります。ESTJにとって最も有効なのは先述したようにTeを使うことです。皆から認められれば、自然と自分に自信もつくでしょう。自分の感情に素直になって、「正しいと思うから」ではなく「良いと思うから」と感じた判断に身を任せてみるのも良いでしょう。
ただ、それ以上に大切なのは哲学を知ること。善・悪とは何なのか。愛・優しさとは何なのか。Teで知識を集める過程で、哲学書等にも積極的に手を出してみるべきです。そうして学んだ数々の道徳観から、自分が信じられるものを見つけましょう。Fiに蓋をしていなければ、きっと直感に近い形で「これは良いと思う」と感じられる価値観に出会える筈です。
抽象的かつ道徳を問う学問でもある哲学は、ESTJのFi、強いてはSubconsciousであるINFPを育てるのに最適です。
INFP状態になったESTJは普段見せない顔を見せてくれます。浅く広くではなく、狭く深く。自分が素直になれる身近な人間と、抽象的で奥深い会話を繰り広げます。自らが感じた世界を時に詩的に、時に感慨深く伝える様は正しくINFPです。
SubconsciousとしてのINFPは従来のINFP(Ego)とは違い、あくまで一時的なものです。常に哲学を語り続けたり、合理性を忘れるようなESTJはいません。ただ、Egoにはない純粋さ、そして光輝く瞬間があるのも確か。
自分が思うINFP Subconsciousは「これまでの知識と経験が詰まった道徳を説くこと」が出来る存在です。
「善とは○○だ」「優しさとは○○することだ」
こういった価値観は、少なからず主観的、時には独善的とさえ言えるでしょう。Fiが強ければ強い程、「自分さえ良ければ良い」という傲慢さを抱えてしまう危険性を考慮しなければなりません。
しかしESTJは知識と経験、二つの強力な武器を持っています。ESTJがSubconsciousを使いこなし導き出した道徳観は、自分が見て・聞いて・触れてきた知識と経験によって作り出されたものです。本来「個人が良いと感じること」である筈のFiが、客観的な正しさ(Te)と現実で生きた経験(Si)の影響によって多角的かつ現実的な視野を獲得する。これは自分だけが納得出来るような独りよがりではなく、多くの人間の心に訴えかける、ある種の普遍性を持った道徳になるのではないか。自分はここにINFP Subconsciousの魅力を見出しました。
他者を苦しめる悪のカリスマ-ENFJの共感力と計画性を得る瞬間
ESTJにやらせてはいけないこと。それは他人を気遣うことです。
FiがInferiorであるESTJは、自分の感情を感じ取るので精一杯。ただでさえ自分の感じていることに不安を持っているのに、他人の感じていることまで理解するのは不可能です。これがESTJのDemon、Feです。
Fiを過度に攻撃され、自分のプライドや感情を傷付けられた時。ESTJ・ISTP・INFP、どの状態でも問題を解決出来なかった時。SuperegoであるENFJが目を覚まし、ESTJの最も恐ろしい一面が顔を覗かせます。
Fe Demonを一言で表すなら、「自分が悲しいなら皆も悲しませてやる」です。自分の気持ち・存在価値をだれも尊重してくれず、冷たい人間・悪い人間だと罵られ続ける。耐えきれなくなった時にFeが最悪の形で機能し、自分の周りにいる全ての人間に同じ苦しみを与えようとします。
具体的にどの様にENFJの力を発揮するのか。簡単に言えば、自分の望んだ結果(Ni)を実現する為に、不快な感情と経験(Fe+Se)を無理やり植え付ける訳です。
最初に機能するのはChildであるSeです。ESTJが今まで経験してきたものの中でも、特別辛い経験(Si)を他人に押し付け始めます(Se)。本来であれば他人を楽しませる筈のSeが、際限なく人を傷付ける。そこに続くのがFeによる否定です。
「お前は良い人間ではない」「皆お前のことを嫌っている」
他人のFiを真っ向から否定し始めます。しかしこれはまだ序の口。Feは感情や良し悪しという観念を共有する機能でもあります。
「皆もこいつは悪い奴だと思うよな?」
こう言わんばかりに、Feを悪用することで特定の人間の尊厳を貶め、それを周りの人間にすら認めさせることが出来るのです。こうなったが最後ESTJの思惑通りに事は運び、Superegoを引き出した人は間違いなく全ての交友関係・信頼関係を失うでしょう。
この様にENFJ状態に追い詰めない為にも、ESTJのFiである感情や道徳観を尊重することが重要です。また厳しい発言やお叱りを受けても、「もっと優しい言い方をしろ」等は絶対に言ってはいけません。同情したり他人の気持ちを気遣うのはESTJの役目ではない。慰めを求めるのであればFJ等のFeユーザーを頼るべきであり、ESTJにそれを求めるのはお門違いです。
まとめ
ESTJは誰よりも優秀な管理者・顧問になる素質を持っています。そのポテンシャルを全て引き出す為にも、知識・経験の蓄積は勿論、自分が納得出来る答えを導き出す力も磨く必要があります。
また成熟したESTJは普段からは想像できないような優しさを持ち、哲学的になれます。Fiによる恐怖を乗り越えることが出来れば、INFPに勝るとも劣らない達観した道徳観を見つけ出すことが出来るでしょう。
心理機能は具体的にどう発現するのかーSeの場合
今回は情報を集める心理機能の一つ、Se(外向的知覚)について詳しく解説したいと思います。正直、各機能が具体的にどの様に発現するのか、いまいち分からない人も多いのではないでしょうか。そこでこの記事ではSeがHero~Demonにあることでどの様な特徴が生まれるのか、お伝えしたいと思います。
一つ注意して欲しいのは、これから挙げる例はあくまで「自分の経験・解釈に基づいたもの」だということです。必ず挙げる例の通りにSeが発現する、という訳ではないということを留意しておいてください。
まだ心理機能について何も知らない方は、先に下記を読んで下さい。
- Se Heroの場合
- Se Parentの場合
- Se Childの場合
- Se Inferiorの場合
- Se Nemesisの場合(未発達の場合)
- Se Criticの場合
- Se Tricksterの場合
- Se Demonの場合
Se Heroの場合
Heroの強み
- 今現在、自分の周りで起きている事象にとても敏感
- 他人が何をしているかが気になる為、周りの動向に目を光らす(流行等)
- 行動力が高く、思い立ったらすぐに行動に移す
- 基本的に他人と一緒に何かをしたい
- 大勢の人が集まり騒げるような場所が好き(クラブ・パーティー等)
- 現実に当てはめて考えるのが得意→物理的・具体的な考えをすぐ理解出来る
- 良い経験を共有する・他人を楽しませる・刺激を与える・居心地の良い空間を提供するのが得意(他人の求める経験を与えるのが上手)
- 他人に忠誠心を求める→自分が忠誠心を勝ち取れるよう経験を与えたり目立ちたがる
- 注目を浴びたい→存在感があり、皆の印象に残りやすい
- 多少嫌なことがあっても大抵短時間で忘れられる・次に進める
- 基本的に裏表が無く、素直だと捉えられる
- 目の前のことに集中する→短期的な集中力・記憶力に優れる
- ファッションセンス・美的センスが良い(特にESFP)
Hero故の傲慢さ・弱み
- 行動するのは良いが計画性に欠けることも→取り敢えずやってみよう精神で色々手を出すが、広く浅くという形で終わることが多い
- 仲の良い友達等がその時その時で変わる
- その場ですぐ反応してしまう→短気・すぐ手が出てしまうことも
- 一人で楽しむのが苦手、孤独・静か過ぎる環境は落ち着かない
- 自分の与える経験に過剰な自信を持ち、他人が望まない経験を押し付けてしまうことがある
- 周りの人が自分に忠実だと思い込み、横暴・身勝手な態度を取ることがある(多少無礼でもついてきてくれるだろう、という過信)
Se Parentの場合
Parentが持つ冷静さ・責任感故の強み
- 今現在、自分の周りで起きている事象にとても敏感
- 他人の行動に責任感を感じる為、周りの動向に目を光らす→危険・不適切な行動を取る人がいないかチェック出来る
- 行動力が高いがある程度興味・目的が定まっている→無暗に色んなことに手を出さない
- 現実に当てはめて考えるのが得意→物理的・具体的な考えをすぐ理解出来る
- 無暗に他人に影響・経験を与えない→本当に必要な時、必要な経験だけを与える
- 他人の停滞を解消する為に敢えて不快な経験を与えることも→強制的に他人を動かす
- 他人に忠誠心を求める→自分が忠誠心を勝ち取れるよう最も良い経験を与えたがる(与える経験に関しては完璧主義)
- ファッションセンス・美的センスが良い(特にISFP)
強い責任感・悲観性故の弱み
- 他人の動向に厳しすぎた場合、過度に監視・干渉してしまう
- 他人が自分に忠実でないと許せないと感じてしまう
- その場ですぐ反応しなければならない、と感じる→短気・すぐ手が出てしまうことも
Se Childの場合
純粋さ故の強み
- リソースの提供や積極的な支援を惜しまない
- 純粋な気持ちで他人を楽しませたい・良い経験を与えたいと思っている→発達して力を存分に発揮出来ればHero・Parent以上に芸術的・エンターテイナーになれる
- 他人のやっていることを積極的に取り入れ、自分の目標・ゴール設定(Ni)に役立てる
純粋さ故の弱み
- 嫌なことがあればその場ですぐ反応・表現する→短気・カッとなりがち
- 純粋な気持ちで忠誠心を求めるが故、頻繁に他人の忠誠心を試す→あえて冷たくしたり突き放した結果、逆に嫌われることも
Se Inferiorの場合
恐怖を克服していない場合
- 自分の見た目・立ち振る舞い・印象に自信が無い→服装や見た目にかなり気を遣う
- 人前でパフォーマンスが出来ない
- 他人の忠誠心を疑う→他人の忠誠心を試す→あえて冷たくしたり突き放した結果、逆に嫌われる
- 知覚的な情報に過度に敏感→騒音や人混み等が苦手
- 他人に悪影響を与えていないか不安
- 自分の理想と現実の乖離に悩まされる
恐怖を乗り越えた場合
- 一時的ではあるが、誰よりも素晴らしい経験を与えることが出来る→パフォーマンス等
- 高い美的センスやファッションセンスを獲得
- 他人を笑わせたり楽しませるような発言が増える
- 多干渉にならず、適切な距離を保って他人に影響を与える
- 他人の忠誠心を信じられる→人を信頼出来るようになる
Se Nemesisの場合(未発達の場合)
- 誰も自分に忠実になってくれない、必要とされていないと諦めがち
- 見た目や印象で嫌われる・悪目立ちするのを避ける→無難な服装等を選ぶ
- 自分が与える経験・影響が良いものだと信じられない→他人になるべく干渉しない
Se Criticの場合
未発達で矛盾を孕んでいる場合
- 他人の服装や美的センスを批判する割に、自分もあまり良くない
- 第一印象や見た目で他人を見下す・批判する
- 不器用な人・工具等を上手く扱えない人を批判するが、自分も手作業が苦手
発達している場合
- 自分の与える経験や見た目も他者から認められ、的確な指摘が出来る
- 他人の印象や見た目を良くする為のアドバイスを惜しまない
Se Tricksterの場合
- ファッションや自分の見た目に気を遣っているつもりが、周りからよく指摘される(INFPはFi Hero Te Inferiorなのでマシ)
- 他人の動向・身の回りの出来事に興味が無い
- どんくさい・不器用・物をよく落としたり無くす・手作業が苦手
- 他人に与えている経験が分からない→距離感や行動で違和感を与えてしまうことも
- 無意識のうちに「心ここに在らず状態」になりがち
Se Demonの場合
- 現実・他人の動向に興味が無く、分からないし、知りたいとも思わない
- ファッションや自分の見た目に気を遣わない(ENFPはFi Parent Te Childなのでマシ)
- 他人に与えている経験が分からない→知らない内に他人に不快な経験を与えることも多い
- 不器用・物をよく落としたり無くす・手作業が苦手
Si・Seの価値ーNi・Neに無い魅力とは
最近質問箱で「S機能の立場を脆くしている」や「Fiの価値とは何か」といった意見・質問を受けました。性格・機能間に優劣関係は無い。そう謳っておきながら、S機能・F機能の良さや魅力を十分に伝えきれていなかったという結論に至り、個別に記事を書くことにしました。
今回はSiとSeに焦点を当てたいと思います。同じ情報収集機能であるNiやNeと比べると「地味」「Nの方が凄い」。こう感じてしまっている人も多いでしょう。ただ、これは勘違いであるということ、そして今まで伝えきれていなかったS機能の魅力を紹介します。
性格を形作る機能については:
Si-誰よりも信仰心に篤く、誰よりも忠実に
Siは記憶力や経験の蓄積力に強く関連している機能ですが、実はこれ以外にも重要な役割があります。それは「信仰心」です。事実宗教に入ることが珍しくない海外では、信者の多くがSFJやNFPと言われており、Siユーザーの信心深さがよく分かります。ただ、ここで言う信仰心とは何も宗教や神等、スピリチュアルなものにだけ発揮されるものではないと自分は考えています。
Siユーザー、特にSJは我慢強い・忍耐力がある・堅実。こういった評価を受けがちです。何故こういった特徴がSiによってもたらされるか。その正体こそが先述した信仰心なのではないでしょうか。
何故信仰心がSiが強い忍耐力を生むのか。自分は「努力」を信じられるからなのではないかと思います。例えどれ程の時間・労力が伴ったとしても、いつかは何かを得られる。Siユーザーが堅実に同じことを繰り返したり、辛抱強く結果を待ち続けることが出来るのは自分の努力がいつか報われると信じられるからでしょう。
「良い人間であり続けた人には幸せが訪れる」
これはSFJが言いそうなことですね。
「継続は力なり」
これはSTJが言いそうなことです。
努力をして、時間を費やしたからといって幸せになれる根拠も成功する根拠もない。それでもその努力に価値を見出し、希望を持ち続けることが出来る。神を信じて幸福と安寧を願うかの如く、自分の努力が報われる日が来ると信じる。信じる力こそがSiユーザーの打たれ強さの根底にあるのではないでしょうか。言うまでもなく、諦めないことは困難に立ち向かい成功を掴みとる力となります。
またご存知の通り、Siは忠誠心も司ります。他人やルールに従い、与えられた役目を果たす。これを見て主体性の無い、芯を持たない弱い人間だと思う人もいるでしょう。ただ、考えてみて下さい。
「民無くして王は在りえない」
仮にNJやSPが自分のやりたいことや目標を掲げても、ついてくる人間がいなければ大きな成果を得ることは出来ません。皆が自分のやりたいことをやっても、何処にも進めないのです。ただ、これは逆もまた然り。Siユーザーだけでは過去や安定に囚われ、停滞が起きてしまいます。
そういう意味で、Si-Neユーザーは「選ばれる側」、Se-Niユーザーは「選ぶ側」と言えるでしょう。Siユーザーが忠誠であろうとするのは、必要とされたいからです。数多の人の中から、自分を選んで欲しいのです。また先述した信仰心を他者に向け、他人を信じられるという点も関わっているでしょう。逆にSeユーザーが忠誠心を求めるのは、自分についてきてくれる人を求めているからです。
つまり、Siは同じ内向的情報収集機能であるNiに劣るものではなく、どちらも魅力的なものです。いずれが欠けても支障が生まれる以上、必要が無いとは言えません。
Se-アイディアを現実に、理想を現実に
現実に影響を与え、変化を起こす。これは基本的にSeの領分です。同じ外向的情報収集機能であるNeと比べると「現実に囚われている為視野が狭い」という評価を受けがち。確かに可能性を模索し、目の前に存在しないものを想像する力は素晴らしいものです。ただ、その可能性も実現出来てこそ真価を発揮するものだと思っています。
例えばNTPの研究者が理系分野で革新的な理論を確立したとしましょう。多くの研究者から絶賛され、表彰される。間違いなく偉業を成し遂げたと言えます。ただ、面白いアイディア・理論は現実で実現・応用出来てこそ大きな利益を生みます。
有名な話だとアインシュタインの一般相対性理論があります。殆どの人にとって、この理論のロジックや凄さを説明されても、その価値を実感するのは難しい。ですが、この理論が確立されたからこそGPSが存在していると言われればどうでしょう。途端に考えの価値は認められ、多くの利益を現実世界で生む。
実際Seは理論の応用に役立っていると感じますし、新たな技術の確立や発展に大いに貢献しています。Seユーザーがいなければ今日当たり前の様に存在する数々のテクノロジーを拝むことは無かったでしょう。
またSeで忘れてはいけないのが「行動力」。多くのSPが思い立ったが吉日精神で行動するように、その場その場でアクションを起こすのもSeによるものです。
Seユーザーは必然的にNiユーザーでもある訳ですが、これらは互いに作用しあっています。Niは自分のやりたいことや願望を見せてくれます。
「あんなことをしたい」「こんなこともしたい」
どれだけ立派な理想を抱いたとしても、そこに到達する為の行動が欠ければ価値はありません。これは正に机上の空論。Seを使ってアクションを起こし、変化を起こし、周りに影響を与えなければ、自他を理想に導くことは不可能です。
NeにしろNiにしろ、可能性という世界の産物を現実世界に持ち込む為にはSeが必要不可欠だと言えます。
まとめ
Siの信仰心は道半ばでめげない強さを与え、忠誠心は他者の理想を独りよがりで終わらせない。
Seの現実への影響力はアイディアを具現化し、行動力は自分の理想を机上の空論で終わらせない。
いずれもN機能に劣らない強みと魅力を兼ね備えています。S型だからという劣等感、N型だからという優越感を持つべきではないということを知って下さい。
今後の方針についてーカウンセリングの件
以前質問箱でカウンセリング等を実施してくれないか、というリクエストを頂きました。これを受け、試験的にスカイプを利用したカウンセリングを行うことにしました。何らかの理由でスカイプを使用できない場合、DMにてご相談下さい。
もしも通話を望まない場合、DMで質問・相談等して頂ければ結構です。ただ、長文のやり取りを何度も行うのは互いに手間がかかる+限界がある為(特にタイピングの相談等は実際に話したりしないと難しいところもあるので)、質問箱で聞けない場合はなるべく通話でお願いします。
以下がセッション予約の手順です。
時間は1セッション=最大2時間・最小30分から受け付けることにします。また、15分単位での予約のみ受け付けます(時間管理を簡易化する為)。
最後に料金についてですが、有料で行うことにします。これはなるべく優先的に困っている人・悩んでいる人にサービスを提供する為で、お金を払ってでも聞きたいことがある人に配慮すべきとの思いからです。通話の内容は基本自由ですので、タイピング・記事に関する質問・相談等、性格分析に関連する話であれば何でもどうぞ。
最初のレートは1時間=500円とさせて頂きます。30分なら250円、45分なら375円となります。
お支払いについてですが、調べたところEメールタイプのAmazonギフト券が最も便利・簡単そうだったので、こちらを採用します。Amazonのアカウントとクレジットカードさえ持っていれば個人情報・銀行口座等を伝えずにお金のやり取りが出来る+1円単位で金額を調整できる+手数料なし。詳しくは下記を参照して下さい。
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質問や不明な点等あれば、気軽にご連絡下さい。
今の社会は「父親」を必要としている
「人は成熟しなければならない」
自分はこれまでブログ・質問箱で何度もそう言ってきました。ただ、何故人が成熟し大人にならなくてはならないのか。具体的な理由を挙げたことはありませんでした。
今回は現在社会が抱える問題、それがどうHuman Nurtureに関係しているのか、そしてどういう過程で精神的な成長を迎えるべきなのか。これらについてお話します。
これから先を読んで頂く際、一つ留意しておいて下さい。男・女、父親・母親。こういった言葉が何度も出てきます。ただ、これらは「性別」を指しているのではありません。あくまで「男性的」だったり、「母親的」という意味です。
現代社会に足りないものは「父親」
日本だけでなく、多くの先進国が今抱えている問題の一つ。それは「父親がいない」ということです。勿論これはシングルマザーが多いだとか、片親で育つだとか、そういった意味ではありません。「理想的な父親」となる存在がいないということです。
では理想の父親とはどんな存在か。それは「高潔」な人間です。高く、潔く。文字通り、高潔な人間とは信念を持って、自他を常に高みへ導き、結果他人から尊敬される。そんな人を指します。
では具体的に高潔な父親とはどんな存在なのか。それは自分自身が「他人の指標」となっている、そんな人だと自分は思います。常に自信と威厳を持って生き、信念を曲げない。怠けたり停滞することを知らず、常により良い自分を目指す。そして自分が前進する過程で、自分の後に続く者(妻や子供等)に資源を提供し、成長を促す。高潔な人は、ただ存在し自分に正直であることで一目置かれ指標となります。
個人的な話をすると、自分は自分の父親を高潔な人だと思っています。自分は今まで「こんな人間になれ」だったり、「こういうことをしろ」等、生き方を指図・提示されたことは一度もありません。稼ぎや成し遂げた業績といった自慢話も聞かされたことはありません。つまり、父は私の生き方に殆ど干渉していませんし、自分がいかに偉大か等、伝えたことも無いのです。
それでもいつしか、自分は父親のような人間になりたいと思っていました。もっと言うと、いつか父を超えるような人間になりたいと。それは父が高潔だったからです。ただ自分らしく生きるだけで、他人の指標となり高みへ導く。「男は背中で語る」と良く言いますよね?父親に求められる高潔さとは、こういうことなのです。
勿論高潔さは母親的な存在にも求められます。ただ、母親の高潔さは父親のそれとは意味が違うと自分は思っています。母親にとっての高潔さ、それは「傍にいる」ことです。家に帰れば母親が待っている。日々家事をし、食事を用意し、家族の面倒を見る。困ったことがあれば、すぐに相談出来る。高みを目指す父親や子供達をどんな時でも見守りサポートする。これが母親的な高潔さではないでしょうか。
先述したように、父・母というのは性別に囚われるものではありません。男性が母親の役目を全うすることに何の問題もありませんし、逆もまた然りです。ただ、「両方」必要なのです。社会や家庭において、どちらも欠けてはいけないのです。
しかし現状、明らかに父親的存在が欠如しています。ニートが増えたり、男がATM扱いされたり、自堕落な生活しか送っていなかったり。何の目標意識もプライドも無く、自他を尊敬することもなく、ただただ毎日を過ごす。これで誰かの指標になることなど不可能です。本来、こんなことはあってはならないのです。
個の喪失から始まる負のスパイラル
何故こんなことになってしまったのか。最大の理由は「個の喪失」ではないでしょうか。近年では自分らしく生きることが、あたかも悪いことであるかのように扱われます。周りに合わせなくてはいけない。目立ってはいけない。少しでも「普通」とされることからかけ離れたことをすると、袋叩きにあう。
正論や批判に対する過剰なまでの嫌悪も関係しているでしょう。少しでも他人の間違いを正そうとすると、やれモラハラだの非情だのと叩かれる。上司や目上の人に盲目的に従わなければ、首を飛ばされる。輪から外れる恐怖から、誰も言いたいこと言う・やりたいことやることを許されない。
これでは誰も自分を愛せないし、他人を尊敬できないのも致し方ありません。その結果生まれるのが自分に価値を見出せない人達。自分が存在する意味が無いと感じるから、誰も高みを目指したり他人の指標になろうとする気が起きない。高潔な人間が生まれない。
仮に自分に価値があると信じることが出来たとしても、他人を見下す人もいます。近年よく聞く「大人の発達障害」等は良い例でしょう。男を女より偉大なものとする「家父長制」や、本来の意味とは外れ男卑女尊を謳う「フェミニズム」もこれに該当します(本来フェミニズムとは女性と男性の平等を謳うものなので)。本当の意味で自分をリスペクト出来ないからこそこういった驕りが生まれてしまうのです。
いずれにせよ、個の喪失は多くの未熟な人を生みました。未熟な人しかいないから(特に父親的に成熟した人)、未熟な人同士で家庭を作るしかない。そこで育つ子供もまた理想的な「父親」や「母親」に出会えず、未熟なまま大人になっていく。このサイクルが延々と繰り返されているのです。
何をすれば成熟した人間になれるのか
こういった問題を解決するには、皆が大人になる以外の方法はありません。そこで重要になってくるのが「Human Nurture」です。人の性格を16種類に分類し、理論的に人を分析するのがHuman Nature。対してHuman Nurtureは人が経験等を通してどう成長していくのかを説いています。どちらも人を理解する為・成熟する為に必要です。
Human Nurtureには大きく分けて3つのステージがあると思っています。これらは順番に満たされる必要があり、全てを満たしたとき、人がNurture的に「成熟した」と言えるでしょう。下記が各ステージです。
- セルフリスペクト
- 4つの柱
- Mature Masculine・Feminine
1番目は既に知っている方も多いでしょう。自分が何度も言ってきた、「自分を愛せ」という話です。これは自分の長所と短所を理解し、自分を受け入れる。そして自分以外の人間も理解し、リスペクトすることを指します。これが無ければそもそも話が始まりません。
2番目は「一人の人間として」大人になる際に必要となります。自立し、自分を律し、接する人を選ぶ。これらなくして一人前とは言えません。
3番目は今後詳しく解説していく、「男性・父親として成熟する」「女性・母親として成熟する」際に必要になります。個としてでなく、他人と男女関係を築く為のものです。男女の関係がどう成立するのか、そしてどうすれば男性・女性的な魅力を得られるのか。こういったことを主に取り扱います。
まとめ
現代社会に成熟した、高潔で尊敬出来る人間が少ない。これはHuman Nurtureを学ぶことで解決されるべき問題です。自分自身、そして自分の後に続く者達の為にも、全ての人が取り組まなくてはならないことだと自分は思います。
心理機能は具体的にどう発現するのかーSiの場合
今回は情報を集める心理機能の一つ、Si(内向的知覚)について詳しく解説したいと思います。正直、各機能が具体的にどの様に発現するのか、いまいち分からない人も多いのではないでしょうか。そこでこの記事ではSiがHero~Demonにあることでどの様な特徴が生まれるのかを説明したいと思います。
一つ注意して欲しいのは、これから挙げる例はあくまで「自分の経験・解釈に基づいたもの」だということです。必ず挙げる例の通りにSiが発現する、という訳ではないということを留意しておいてください。
まだ心理機能について何も知らない方は、先に下記を読んで下さい。
- Si Heroの場合
- Si Parentの場合
- Si Childの場合
- Si Inferiorの場合
- Si Nemesisの場合(未発達の場合)
- Si Criticの場合
- Si Tricksterの場合
- Si Demonの場合
Si Heroの場合
Heroの強み
- 新しい経験に貪欲―見たことが無い景色、食べたことが無い食べ物、行ったことが無い場所に行きたがる等
- とても我慢強く、忍耐力がある―結果を得る為に長期間待てる
- どんな人に対しても最初は忠実であろうとする
- 過去の経験を鮮明に覚えており、何年も前の出来事も思い出せる
- 他人に指示されたり役割を与えられたい
- 名誉・誇り・義務の為に行動したがる―自分が何をしたいかではなく何をするべきかが全て
- ルーチンワーク・堅実な仕事を得意とし、常に安定した成果を出す
Hero故の傲慢さ・弱み
- 嫌なこと、自分に都合が悪いことは覚えていないことも
- 忠実過ぎて騙されたり利用されることがある
- 執念深い
- 落ち着きすぎて怠けてしまうことも
Si Parentの場合
Parentが持つ冷静さ・責任感故の強み
- 新しい経験は好きだが、無暗に経験を求めず、自分が得たい経験を選定する
- 信用出来る、と感じた人間にだけ忠実に尽くす
- 我慢強いが不快な経験を許さない為、自分が落ち着ける環境を必ず用意する
- 量より質―Hero程色んなことを覚えていないが、大事なことは必ず覚えている
- 他人に指示されたり役割を与えられたい
- 自分の名誉・誇り・義務を尊重し、頼まれたことは必ず成し遂げる
- ルーチンワーク・堅実な仕事を得意とし、常に安定した成果を出す
強い責任感・悲観性故の弱み
- 落ち着けないとSi Hero以上に行動出来なくなる
- 執念深い
Si Childの場合
純粋さ故の強み
- 新しい経験も好きだが、同じ経験を何度も与えられるのも好き
- そういう意味で経験を純粋・素直な気持ちで受け取れる
- 忠誠心が高く、一度気に入った人にはとことん尽くす
純粋さ故の弱み
- 同じ話を何度もする(必ずしも悪いとは言えないかもしれませんが)
- 耐えるべきでないことに耐え続けてしまう(DVを受け続ける等)
- 自分の落ち着ける環境に籠ってしまい、何もしなくなることも
Si Inferiorの場合
恐怖を克服していない場合
- 新しい経験を受け取ったり、新しいことを始めるのが苦手
- 不快な経験を受けるとかなり動揺してしまう
- 自分が忠誠心のない・義理堅い人間ではないかもしれないと不安になる
恐怖を乗り越えた場合
- 一時的ではあるが、誰よりも忠実で打たれ強くなる
- 経験に対してオープンになる
- 誇りと義務感を誰よりも尊重し、誰よりも献身的・自己犠牲的になれる
Si Nemesisの場合(未発達の場合)
- 誰にも忠実になれないと諦めがち
- 結果他人に尽くすことに抵抗がある
- 長期的な記憶力は良くないのに、嫌なことは中々忘れられない
- 安定性・義務感を持てないと諦めている―中々習慣が定着しない
- 後悔することを恐れ、嫌な過去を残さない為に行動し続ける
Si Criticの場合
未発達で矛盾を孕んでいる場合
- 記憶力が良いと言っておきながら忘れっぽい
- 他人に忠誠心を求めるが、自分は忠実になれない
発達している場合
- 自分の受ける経験には細心の注意を払う→嫌な経験を避ける
- 大切なことはしっかり覚えている
- 信用した人には責任を持って尽くす
Si Tricksterの場合
- 過去に起こった出来事・自分の経験を全く覚えていない
- 覚えているつもりかもしれないが、実際は覚えていない
- 今その場で起きていることだけに注目する
- 義務感・やるべきこと等存在していないと感じる為、やりたいことだけをやる
Si Demonの場合
- 過去に起こった出来事を全く覚えていないし、思い出したくもない
- 無理やりSiを使うと嫌な記憶しか出てこない
- 自分の経験に興味が無い為、生きる環境等に全く拘らない(車で生活しても良いというINJもいました)
- 私生活が面倒に感じる(食事・家事等が嫌い)
人の性格を当てる方法ー接し方に関する補足
今回はタイピングをする際に行う「接し方の分析」について、少し補足したいと思います。かなりタイピングに関する質問が多く、特に接し方が具体的にどの様に性格を形作るのかが伝わっていないと感じました。
ということで、気質(SJ・NF等)と同じように、接し方も4つのグループに分けて紹介したいと思います。この記事を読めば接し方のより具体的なイメージを掴める筈です。
接し方の記事をまだ読んでいないのであれば:
In Charge-場を制する仕切り屋達
最初のグループは「In Charge」と呼ばれ、該当するのはESTJ・ESTP・ENFJ・ENTJです。好む接し方は直接的・能動的・秩序重視です。
このグループに属する性格は、どれも「リーダー気質」だと言えます。ENTJは大企業のトップ、ESTJは中間管理職、ESTP・ENFJは人望のある班長やベンチャー企業家。スケールこそ違えど皆グループの中心で周りの人・状況を仕切りたいと思っています。
In Chargeは混沌とした状況を嫌い、自分の指示に従わない人達を嫌う傾向が強いです。積極的に指示を出して指揮を執る代わりに、他の人は忠実に従って欲しい。自分の望んだ環境を何としてでも作り出そうとします。
In Chargeグループの性格が周りにいる際、出来るだけ邪魔をしないようにしましょう。彼・彼女らのやりたいようにやらせておけば、しっかりチームを纏めてくれます。
話し方もとても簡潔で分かりやすく、言いたいことはハッキリ言います。能動的なので積極性もあり、どんどん自分から物事を始める力を持っています。ただ始めたことを最後まで「自分で」やり遂げることはあまりなく、基本的に部下や他のメンバーに始めた仕事を割り振っていきます。そうして自分は次の計画に移っていく訳ですね。
Starters-勢いを生む始動者達
2番目のグループは「Starters」と呼ばれ、該当するのはESFJ・ESFP・ENFP・ENTPです。好む接し方は間接的・能動的・進歩重視です。
Starterに属す性格はエネルギッシュで仕事が早い。周りに刺激を与えることで勢いを生む、そんな存在です。何よりも停滞を嫌い、状況が煮詰まればすぐに行動を起こします。新しい情報ややり方を提示することで、何らかの進展を起こしたい。せき止められてしまった川の流れを再び作り出すようなイメージです。
In Charge同様、始めたことを最後まで続けることは珍しいです。あくまで最初のキッカケ作りを行うのであって、一つのことに執着することは好みません。
このグループにはとてもお喋りで軽快な人が多いでしょう。間接的故出来るだけ多くの情報を他人に与えようとしますし、自分の意見をハッキリ主張しないことが殆どです。
Startersと接する際は、逐一相手の意図を確認するべきでしょう。これを怠って意図を読み違えると、知らず知らずの内に利用されてしまったり、自分の望まない結末を迎えるかも知れません。予めやって欲しいことを伝えておけば、必ず協力してくれます。
Finishers-任務を完遂する働き者達
3番目のグループは「Finishers」と呼ばれ、該当するのはISTJ・ISTP・INFJ・INTJです。好む接し方は直接的・受動的・進歩重視です。
Finisherは中々新しいことを始められません。やる気が出ない、後回しにする、やりたいなーで終わってしまう。この様に怠けてしまうこともしばしば。
が、一度何かを始めれば、「必ず」終わらせる。故にFinisherです。やる気を出したFinisherの勢いは凄まじく、他のどのグループよりも仕事に励みます。休む間も寝る間も惜しんで、只々前に進む。進歩重視だからこそなせる業ですね。
FinisherもIn Charge同様直接的な為、言いたいことはハッキリ言います。無駄な時間や言葉を嫌い、何事においても進展する状況を望みます。そういう意味でいつまでも恋人に別れを切り出せない、自分にとって無意味なことを続ける。こんなことは絶対にしません。
周りにFinisherがいる場合、出来るだけ積極的に情報・刺激を与えてあげましょう。そうすれば必ず行動を起こし、何かを生産してくれます。逆にキッカケを与えてあげなければ、いつまで経っても役に立ってくれないまま終わってしまいます。
Behind The Scenes―陰に潜む裏方達
最後のグループは「Behind The Scenes」と呼ばれ、該当するのはISFJ・ISFP・INFP・INTPです。好む接し方は間接的・受動的・秩序重視です。
このグループは兎に角人目を嫌います。表舞台に立って皆に注目されることを嫌い、一人で落ち着いていたい人が殆どです。まさに幕の裏に潜んでいる裏方です。
Behind The Scenesは安定性に優れます。秩序重視な為自分のペースで堅実に物事を進めつつ、受動的な為一度始めたことはずっと続けます。長い期間慎重かつ丁寧に作られたものは、皆をあっと言わせるような緻密さと質を誇ります。
こういった一面は仕事だけでなく、人と接する際にも現れます。その場の空気を乱さないよう状況をコントロール下に置こうとし、皆が落ち着ける環境を提供出来ます。
ただ、Behind The Scenesはペースを乱されると一気に崩れ落ちます。急かされたり落ち着けないと感じると、全てのやる気を失い投げやりになってしまうことも。これを避ける為にもなるべくそっとしておくべきグループです。
間接的かつ受動的なので、本心を掴むことに一苦労することも多いでしょう。積極的に話してくれることも稀です。ただ一度興味を引くことが出来れば、普段からは想像出来ないほど饒舌にもなります。