Psyentific Blog - 16の性格

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自分・他人の性格を詳しく分析する方法を知りたい人の為に

心理機能は具体的にどう発現するのかーNeの場合

brainstorm

出典:https://philmckinney.com/brainstorming-for-fun-and-profit-5-tips-for-teams/

 

  

今回は情報を集める心理機能の一つ、Ne(外向的直感)について詳しく解説したいと思います。正直、各機能が具体的にどの様に発現するのか、いまいち分からない人も多いのではないでしょうか。そこでこの記事ではNeがHero~Demonにあることでどの様な特徴が生まれるのか、お伝えしたいと思います。

 

一つ注意して欲しいのは、これから挙げる例はあくまで「自分の経験・解釈に基づいたもの」だということです。必ず挙げる例の通りにNeが発現する、という訳ではないということを留意しておいてください。

 

 

 

 

Ne Heroの場合

 

Heroの強み

 

  • 他人・世界の未来が想像出来る→将来この人はこうなるだろう、社会はこれからこう変わっていくだろう等
  • 他人の行動を先読み、意図を把握するのが得意
  • 周りに過度な期待を抱かない
  • 他人に選択肢や可能性を提示するのが好き・楽しい→○○も××も出来る、あなたなら○○に興味を持てるんじゃないか、等
  • 他人の目標や願望を叶えてあげたい→様々な可能性や道を見せることで、他人がゴールに辿り着けるようにしたい
  • 他人の未来を変えられる→未来が予想出来るからこそ、何をすればその未来を変えられるかが分かる
  • 発想力に優れる→色んなアイディアが瞬時に頭に浮かぶ、話が飛びがち
  • 色んな可能性を模索することが好き、色んなことに手を出してみたい
  • 自分の意図を隠すのが上手い→自分が何を求めているのか、といったことを悟らせない
  • 馴染みやすい→意図・本心を隠すことで周りの警戒を解きやすい
  • 縛られたくない→常にどの可能性も選択出来るようにしていたい
  • 抽象的な概念・視点を好む

 

Hero故の傲慢さ・弱み

 

  • 素直になれない→自分の意図を隠すのが上手すぎて、無意識に嘘を吐いたり仮面を着けてしまう
  • 興味がうつろいやすい→飽き性・一つのことに集中出来ない
  • 全ての可能性を把握していたい→優柔不断
  • 過剰な関与・悪用の危険性(自分に都合良く、無責任に相手を操作する)→現実に与える影響を加味しないことも危険

 

Ne Parentの場合

 

Parentが持つ冷静さ・責任感故の強み

 

  • 他人・世界の未来が想像出来る→将来この人はこうなるだろう、社会はこれからこう変わっていくだろう等
  • 他人の行動を先読み、意図を把握するのが得意
  • 周りに過度な期待を抱かない
  • 他人に出来るだけ多くの選択肢や可能性を提示しなくてはいけない、という義務感を感じる→○○も××も出来る、あなたなら○○に興味を持てるんじゃないか、等
  • 他人の目標や願望を叶えてあげるべきだ、という義務感→様々な可能性や道を見せることで、他人がゴールに辿り着けるようにしたい
  • 無暗に他人の未来に干渉せず、必要と感じた際のみ関与する→放っておけば悪い道に進んでしまう時等
  • 発想力に優れる→色んなアイディアが瞬時に頭に浮かぶ、話が飛びがち
  • 色んな可能性を模索するべき、色んなことに手を出すべきだと感じる
  • 自分の意図を隠すのが上手い→自分が何を求めているのか、といったことを悟らせない
  • 抽象的な概念・視点を好む

 

Heroの補助

 →自分の考え・理論の抽象化(Ti+Ne)

 →自分の道徳観・善の抽象化(Fi+Ne)

 

Heroの制御

 →柔軟な思考(一つの考え・解釈に固執しない)(Ti+Ne)

 →自分一人にとって良いことでなく、他人・世界の未来にとっても良いことを行う(Fi+Ne)

  

Si Childの制御

→心地いい場所・慣れ親しんだ状況に浸り続けず、色んな可能性を模索させる

 

 

強い責任感・悲観性故の弱み

 

  • 他人を中々信頼出来ない→他人の意図や悪意に対して悲観的故、ちょっとしたことで「怪しい」と感じてしまう
  • 出来るだけ色んな可能性を考慮しなければならない→優柔不断

  

Ne Childの場合

 

純粋さ故の強み

 

  • 他人の未来を良くしたいと純粋に思っている→目標やゴールに辿り着けるよう、NP以上に献身的にサポート(Si+Ne)
  • 可能性を提示し、他人に自由に選ばせる
  • 他人の期待に何としてでも応えようとする

 

純粋さ故の弱み

 

  • Hero・Parentに比べ、悪意等に鈍感(少なくとも未発達の内は)→騙されやすい、利用されやすい
  • 他人の未来や行く末をそれ程見通せない→自分の行動が他人の未来にあまり役立たない可能性
  • 他人・世界に対する過剰な期待→○○してくれるだろう、こうなってくれるだろう、という過信

 

Ne Inferiorの場合

 

恐怖を乗り越えていない場合

 

  • 不穏な動き等を察知すると、直ぐに他人を疑い疑心暗鬼になる
  • 可能性に対する恐怖→選択肢が多過ぎる状況を嫌う、未知・リスクを避ける
  • 嫌な可能性ばかりを連想しやすい
  • 相手の期待に応えられない恐怖→言いなり・利用されやすい

 

恐怖を乗り越えた場合

 

  • 一時的ではあるが、誰よりも周りの未来を見通し予測出来る
  • 未知・可能性を受け入れ、他人の理想を実現する為に役立てる

 

Ne Nemesisの場合

 

  • 他人が悪意を持っている・自分を裏切ろうとしている、という漠然とした不安がある 
  • 自分以外の存在を信用出来ない
  • 周りに期待せず、頼らない

 

Ne Criticの場合

 

未発達で矛盾を孕んでいる場合

 

  • 他人の裏切りや悪意を想定して動く→誰も信用しない→悪意を持っていない人ですら遠ざける(相手の意図を正しく把握出来ていないという矛盾)
  • 他人の抱く理想や願望を過度に否定→束縛

 

発達している場合

 

  • 危険な道・未来を進もうとしている人を見つけ、適切に導く
  • 他人の役に立つ可能性・選択肢の提示

  

Ne Tricksterの場合

 

  • 他人の意図や望む未来が分からない→騙されやすい(悪意に鈍感)
  • 他人が望んでいないことを望んでいると勘違い→Trickster特有の「盲目さ」「使えているという勘違い」
  • 例:明らかに自分に好意が無い人にアプローチし続ける等
  • 可能性を模索出来ない→一つのことに集中し過ぎてしまう、一つの道しか考慮しない
  • 現実で起きていることしか知覚出来ない
  • 抽象的な視点・考え方を持たない

  

Ne Demonの場合

 

  • 他人の意図や望む未来が分からない・興味が無い→騙されやすい(悪意に鈍感)
  • 可能性を模索出来ない→一つのことに集中し過ぎてしまう、一つの道しか考慮しない
  • 現実で起きていることしか知覚出来ない
  • 非現実的な話・抽象的な概念・可能性の話等が嫌い

 

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全ての心理機能が持つ共通点、タイピングに関する注意点について

今回は8つの心理機能に共通する点について、そして心理機能を通してタイピングを行う際の注意点について、個人的な見解を述べたいと思います。

 

 

 

 

心理機能=欲望の形

 

自分は最近、8つの心理機能はどれも「人が持つ欲望」を体現しているのではないかと思うようになりました。考えてみて下さい。どの機能においても、○○したい、といった願望を持つ側面が存在します。世界や他人に働きかける外向機能であっても、何らかの見返り(=欲望)を求めています。

 

Siなら「自分が望む経験を得たい・必要とされたい」

Tiなら「正しさ・真理を追い求めたい」

Seなら「経験を受け取ってくれる忠実な人を見つけたい」

Feなら「皆を幸せにし良い人間だと思われたい」

 

これはつまり、「人は欲深い存在である」ということ。そしてこれはどの性格においても言えることであり、例外は存在しません。

 

これを聞いて悲観する人・絶望する人はいるかもしれません。が、欲深いことは悪いことでは無く、寧ろ大切なことだとすら思えます。人は欲望を持っているからこそ行動します。無欲な人間は生きる必要性すら感じないでしょう。何も必要とせず、何も求めない訳ですから。私達が今生きる努力をし、存在し続けているのは、私達が皆等しく欲深いからです。

 

そしてもっと重要なのは、欲望こそが「生産の糧」だということ。己が欲望を満たそうとする時、人は少なからず何かを生み出します。上記の例で考えてみましょう。

 

Siなら「自分に良い経験を与え、自分を必要とする人を見つける」為に「他者に尽くす」

Tiなら「正しさ・真理を追い求める」過程で「社会に役立つアイディアを生み出す」

Seなら「忠実な人を見つける」為に「他者に良い経験を与え楽しませる」

Feなら「皆を喜ばせる・良い人間だと思われる」為に「他者を思いやる言動をとる」

 

無論欲望には節度が必要です。一つの欲望だけを追い求めるのは、傲慢さや不安定さをもたらします。自分の理想を思い描き続けるだけのNiが「やってみたい」で終わってしまったり、自らの善に絶対的な自信を持ったFiが他者を悪人だと決めつけたり。

 

だからこそ人は複数の機能を扱う力を持っており、より多くの機能を使いこなせるようになるにつれ「成熟」するのではないでしょうか。特にChild・Inferiorといった、手の届く範囲の機能を鍛えるべきなのはそういった理由でしょう。

 

「何」ではなく「何故」

 

話は変わりますが、タイピングをする際に「○○しているからこの機能を使っている」という風に、行動・結果だけに注目して分析している人はいるかと思います。確かに各機能によって出がち・やりがちな行動はあります。ただ、一概にそう言えないパターンも多いです。

 

分かりやすい例として、F機能とT機能による行動を比べてみます。

 

例えば募金をした人がいるとします。これは一見道徳的・倫理的な判断、つまりF機能を使った行動だと言いたいところですが・・・。

 

その行為がFiによって下されたのであれば「苦しんでいる人を助けることは人として良いことだし、自分は良い存在でいたい」といった理由。この場合Fiを使った判断になるので、問題はありません。

 

ではTi・Te的な理由で募金をする人はいない、と言えるのでしょうか。「貧しい国への投資と考えれば、将来的にその国が発展し世界をより進歩させうる=より効率的な社会になる」。これはF機能の良し悪しでは無くT機能の正誤的な判断です。Ti・Teが募金をすべき、と判断してもおかしくはないのです。

 

つまり同じ判断でもそこに至った道のりや理由が違う可能性があるので、「何故そう判断したか」を考えなければならない、ということです。そういう意味で「何をしたか」という表面的な情報ではなく、「何故そうしたか」という内面的なモチベーション・動機を知ることが大切です。

 

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ESTPの「魅力」「抱えやすい問題」「成長する方法」について

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出典:“起業家”型の性格 (ESTP-A / ESTP-T) | 16Personalities

 

優れた現状把握力と適応力を持つESTP。今を全力で生きる活力、そして自らの正しさを武器に、どんな現実をも望むがままに変えていきます。

 

今回はそんなESTPについて、これまでの解説以上に踏み込んでみたいと思います。理想的なESTPはどんな存在なのか。成熟したESTPはどのようにSubconscious・Unconsciousを使いこなすのか。そして何より、反面教師となった時、Superego状態になった時、どの様な恐ろしさが顔をのぞかせるのか。こういった部分に着目します。

 

まだESTPの概要を掴んでいない方は先に: 

psycjunkie.hatenablog.com

   

Subconscious・Unconscious等については:

psycjunkie.hatenablog.com

  

psycjunkie.hatenablog.com

 

 

 

 

ESTPの美徳―頼られ、愛されるリーダー

 

ESTPと聞くと、自分は「頼れる兄貴分」「男勝りな姉御肌」といった言葉を連想します。常に取り巻きを率いて歩き回る様は正に「群れのボス」。自分はここにESTPの美徳、つまり真価を見出しました。

 

HeroであるSeは、常に周りに経験を与えることを渇望しています。どんな場所・状況・集団においても、自分が注目を浴びていたい。皆を楽しませることで注目を集め、「自分の存在」を証明しようとします。

 

ただ、これだけではただの「存在感がある人」「目立ちたがり屋」で終わってしまう。では何故ESTPは集団を率いるような存在となり、慕われるのか。答えはParentのTiとChildのFeにあると考えています。

 

ESTPは誰よりも純粋な気持ちで「他人を喜ばせてあげたい」と思っています。助けを求められれば必ず手を差し伸べます。身内が傷付けば必ず親身になってあげます。純粋なFeを持っているからこそ、自分を慕う者達を幸せにしたいと心から願っているのです。

 

この他人を気遣う心は、Seと組み合わされば強力な武器となります。誰かを助けてあげたいという気持ちが、持ち前の行動力と影響力で具現化されるからです。怠けて停滞している人を見かければ刺激を与えて再び軌道に乗せる。苦戦している人を見かければ迷いなく力になろうとする。ESTPはこういったことを積極的に行います。全ては「他人の為になることをしてあげたい」という、Se・Fe的な欲求からもたらされる一面です。

 

そしてもう一つ、ESTPは論理的に考え、自分なりの正しさを導き出すTiを持っています。これが先述したSe・Feと組み合わさることはとても重要で、「本当に為になる手助け」を与えることを可能にします。

 

自分が勧める行動の一つ一つに意味はあるのか。自分の行動・助言は本当に望んだ結果に繋がるのか。こういった部分を考えさせるのがTiです。他人を助けたいという気持ちだけが強くても、不十分と言わざるを得ません。Ti的な責任感の強いESTPにとって、助言や手助けは正しさが伴ってこそ真価を発揮するもの。他人を納得させることが大切ですし、その為には筋の通ったアイディアが必要です。

 

SeとTiを持つESTPが非現実的なアドバイスをすることはありません。「現実と向き合いたいならESTPと話せ」というフレーズが存在する程です。今すぐに問題に対処しなければならない。何としてでも現状を変えなければならない。そんな時、ESTPが持つ現実的かつ論理的な助言は必要不可欠でしょう。

 

まとめると、ESTPが本領を発揮する時は「自分なりの正しさを芯に、周りの人や環境を正しく変えていく時」だと思います。「人」を思い、どんな時でも正しく、価値ある影響力であろうとする意志こそが、ESTPを慕われる存在にするのではないでしょうか。

 

ENTJ・ESTJの様に何十・何百・何千といった数の人間を率いるのは難しいかもしれません。それ程の規模を統率する合理性や管理力は、残念ながら本領ではない。でも、その代わりに「人の気持ちに寄り添う力」は持っています。ENTJの様にどこか遠い存在でも、ESTJの様に規律的な存在でもない。自分の後に続く者達を気遣う思いやりと、常に他人を楽しませることを忘れないその様は、紛れもなく立派なリーダーの在り方の一つです。

 

ESTPの悪徳―誰も信じられず、彷徨い続ける迷い人

 

先述したように、ESTPにはリーダーとなる気質があります。しかし、時にはInferior・Nemesisの恐怖によって、真価を発揮出来ないことも。「優柔不断」―これこそがESTPの悪徳であり最大の問題です。

 

Ni Inferiorは常にESTP自身の未来を悩ませます。このままで自分の未来は良くなるのか。本当にこの選択は自分の将来に役立つのか。常にこういったことを感じてしまうESTPにとって、「自分はこの人達と一緒に居たい」「自分はこれがしたい」と決意することは至難の業。

 

この問題を更に際立たせるのがNemesisであるSi。自分はこの人に忠誠を誓っていいのか。この人達に尽くし続けて良いのか。ESTPは特定の人間やグループに帰属することに漠然とした不安を感じるのでしょう。だからこそ限られた人達と仲良くし続けるのではなく、その場その場で「友達」を作り続ける傾向があるのだと思います。

 

実際、ESTPの恋愛や人間関係にこういった優柔不断さは現れます。付き合っては別れを何度も繰り返し、短期間で何人もの人と関係を持つ。折角仲の良い友達が出来たと思っても、少し距離が離れたり会わなくなると別の人を探そうとする。

 

これでは他人から慕われることは難しいでしょう。相手はESTPに忠実であろうとしているのに、直ぐに離れては戻ってきてを繰り返す。挙句の果てには相手の忠誠心を試すようなことをして(あえて冷たくする等)、離れていけば「やっぱり裏切られた」と一人悲しみに暮れる。残念ながら、こういった行為からリーダーとしての器は見出せません。

 

これはSe Hero故の傲慢さです。どこかで「皆自分に付いてきて当たり前だ」と思っていませんか?無償の忠誠心を提供してくれるのは、ISJぐらいのものです。他人に忠誠心を求めるのであれば、自分も同様に忠誠心を見せなくてはいけない。

 

忠誠心を求めるなら先ず自分が忠誠を誓えーISTJとしての一面

 

ESTPが自身の悪徳に対処する方法の一つは、UnconsciousであるISTJを鍛えることです。自分が他人に忠実であれば、必ずそれに応えてくれる人に出会えます。

 

具体的にはSiを鍛えることが重要になります。何度も言うように、自分も相手に尽くすことを忘れないで下さい。多少嫌なことがあったり不安を感じても、直ぐに離れたりせずにいることが大切です。他にはきちんと始めたことは最後までやり通したり、我慢をする忍耐力・継続する堅実性も身に付けると良いでしょう。基本的にSeユーザー、特にNi InferiorのESPは三日坊主だと言われがち。そうならない為にも、何らかの方法で自分を律することを意識するべきでしょう。具体的には日々のノルマを作成し、それをこなす毎に自分にご褒美を与える。飽きないように少しずつやり方を変えていく、等です。

 

そしてもう一つ、ISTJの力を手に入れる為に重要なことがあります。それはTeを鍛えること。

 

Te CriticであるESTPにとって、他人の意見や考えは耳に入ってこないことも多いでしょう。

 

「どうせ他人の考えは間違っている」

 

無条件に他人の考えを否定していませんか?これは立派な自己矛盾。自分の正しさを証明し、他人の考えを否定したいのであれば、きちんと相手の話を聞き入れ、頭で処理し、理解しなければなりません。それを怠って結論を出しているのであれば、間違っているのはあなたの方です。

 

Teは読書等、他人の考えを取り入れる行為によって鍛えられます。情報を仕入れる度、自分の考えと照らし合わせることを忘れてはいけません。そうして納得の出来る考えは取り入れ、そうでないものは破棄する。このプロセスを経て、初めて適切にTeを使えていると言えます。

 

ISTJの一面を手にしたESTPは、もう一人の人間に尽くしたり、特定のグループを大切にし続けることに恐怖はありません。それどころか、Teを得たことで、自分の考えだけを押し付けるようなことも無くなる筈。他人の意見を聞き入れつつ、どこが間違っているのか、どこは賛同出来るのか。建設的な批判を可能にし、より相手の為になるアドバイスが出来るでしょう。

 

夢を追い、世界を変える-INFJとしての一面

 

自分の将来を意識したり、願望を抱くことへの不安。束縛され自由を失うことは嫌うと同時に、選択肢が多過ぎても困ってしまう。こういった問題の根底にあるのはNi的な恐怖であり、この恐怖を乗り越える為にはNiを鍛えるしかありません。

 

「こんなことをしてみたい」と直感的に感じたのであれば、「でも現実的じゃないから諦めよう」「どうせ失敗する」といった考え方をせず、直感に従ってみる。「自分はこれが欲しい」と思ったのなら、実際にそれが手に入るよう努力する。Niを鍛える際、先ずは頭ごなしに自分の未来・理想・欲望を否定しないことから意識するべきでしょう。

 

忘れてはならないのは、SeとNiは互いを補助する関係でもあるということ。常に自分一人で何をしたいか、どんな将来を迎えたいか、といったことを把握するのは難しい時も多いです。そんな時は、Seを使って周りを見渡してみて下さい。「周りの人はどんなことをしているんだろう」を知ることは、「自分も同じことをしてみたい」「じゃあ自分はこんなことをしよう」といったインスピレーションを与えるキッカケになり得ます。折角所持している武器、自分の恐怖を克服する為に使わないのは宝の持ち腐れ。

 

いずれNiを使いこなせるようになった時、SubconsciousであるINFJとしての力を解放することが出来ます。誰よりも自分の未来を信じ、他者を救うための指標となり、ただ一心に目標に向かう。必ず自他を今以上の高みへと導くことに繋がります。

 

他のSubconsciousの例に漏れず、ESTPが持つINFJの一面は、INFJ Egoと比べた際に「純粋さ」を持っています。自分が思うに、この純粋さはESTPが「他者が望む現実を自分の理想とする」からこそ現れるのではないかと思います。

 

いくらINFJ Egoが自分の理想を礎とすることで他人を導きたい、と思ったとしても、それは「自分の願望」という域を出ないこともあるのではないでしょうか。「自分は」ここに辿り着きたい。「自分は」皆をここに導きたい。それは時に他人の望まぬ未来や結果であることもあるでしょうし、結果と理想が乖離してしまう可能性も十分あります。

 

ESTPには強いSeがあります。自分が他人に与える経験や影響が他人の為になるかどうかは勿論、「皆が望む現実」をも把握出来るでしょう。これがNiと組み合わさった時、ESTPは「本当に皆の為になる未来」を己が見据えるゴールとすることが出来る。それは多くの人の現実を改善し(Se)、多くの人にとって幸せな世界(Fe)を作り上げる力となり。理想郷に自他を導く、方舟の様な存在になれるのではないかと、自分は思います。

 

嬉々として破滅の未来へ導く-ENFPとしての一面

 

Ne DemonであるESTPにとって、可能性を模索する行為や他人の意図を探る行為は、とてつもないストレスを生みます。こういった行為を強いられ続けると、いずれ悪魔を呼び出してしまうでしょう。同様に、自分の最も不安定な部分であるInferiorを過度に攻撃されることも耐え難い苦痛です。

 

「皆自分のやりたいことをやらせてくれない」「自分に未来は無い」

 

こう感じた時、ESTPのNeは発現します。Ne Demonは恐らくこう思っています。「自分の未来が良くならないのなら、皆の未来も破滅させてやる」。これこそがSuperego、ENFPの目的であり存在意義です。

 

ENFP状態になったESTPは、誰よりも他人の未来を察知し、操ることに長けています(無論悪い意味で)。どうすれば嫌いな人(Fi)を破滅に導けるのか(Ne)。どうすれば嫌いな人を騙すこと(Ne+Te)が出来るのか。こういったことを全力で考え、実行します。

 

ENFP Superegoの恐ろしいところは、誰もその悪意に気付けないという所でしょう。Neは完璧に自らの意図を隠し、Teは自分の思考を読み取らせません。それどころかTeで他人に誤った考えを正しいと錯覚させ、Fiであたかも自分が善人であり、完全なる善意で助けているかのように振る舞うでしょう。

 

こうしてENFPの毒牙にかかったが最後、あなたの未来を待ち受けるのは絶望のみ。ESTPの悪意に気付けず、ありとあらゆる可能性を潰され、最悪の選択肢を選ぶように誘導される。これがENFP Superegoの力であり、ESTPにNeを使わせてはいけない理由です。

 

まとめ

 

ESTPは多くから慕われつつも、現実的かつ論理的なアイディアで皆の現実を変えていく素質を持っています。優秀なリーダーであると同時に、未熟な内は優柔不断故に自他を惑わす存在にもなり得ます。これを避ける為にも忍耐力と忠誠心を鍛え、他人の考えを取り入れることの大切さに気付いて欲しい。

  

そして何より、ESTPには理想を抱くことへの恐怖を乗り越えて欲しいと思っています。INFJに勝らずとも劣らない、夢を追う姿勢と他者を気遣う優しさ。これらを手にした時、必ずや自他に「理想の現実」を与える存在となるでしょう。

 

Fi・Feの価値ー正しさだけで世界は回らない

(Photo: jorgen mcleman/Shutterstock)

出典:https://psmag.com/social-justice/morality-can-trump-tribalism-83378

 

最近質問箱で「S機能の立場を脆くしている」や「Fiの価値とは何か」といった意見・質問を受けました。性格・機能間に優劣関係は無い。そう謳っておきながら、S機能・F機能の良さや魅力を十分に伝えきれていなかったという結論に至り、個別に記事を書くことにしました。

 

今回はSiとSeに引き続き、FiとFeに焦点を当てたいと思います。同じ判断機能であるTiやTeと比べると「実用的な価値が薄い」「結局“良い人”が馬鹿を見る」。こう感じてしまっている人も多いでしょう。ただ、これは勘違いであるということ、そして今まで伝えきれていなかったF機能の魅力を紹介します。

 

性格を形作る機能については:

psycjunkie.hatenablog.com

 

Si・Seの魅力については: 

psycjunkie.hatenablog.com

 

 

 

 

Fi-気高さとプライドを

 

Fiはよく「自分の感情」や「自分の気持ち」といった側面ばかりが注視されます。結果Fiユーザー、特にFPは「感情的」「自己中心的」といったレッテルを張られがち。しかし、これはFiという機能の表面、もしくは一部を掠っただけに過ぎません。

 

自分の感情が分かるという事は、「自分が自分に対してどう思うか」が分かるという事でもあります。○○した自分は良い人なのか。○○出来る自分は価値のある人間なのか。Fiユーザーがそこで自分に満足出来なければ、何としてでも自己肯定感を得る為に行動を起こします。

 

「プライド」

 

これはFiによってもたらされるものであると、自分は思っています。ではプライドとは何か。端的に言えば、自分の価値観を曲げず、自分を好きだと言えることではないでしょうか。決して自分を卑下せず、安売りせず。きちんと評価と尊敬に値する、価値ある存在だと自負することが出来るのは、Fiを持つ人の力でしょう。

 

プライドが高い人は「傲慢」「調子に乗っている」等、あまり良い評価を受けない印象があります。確かに過剰なプライドは問題です。ただ、自分を適切に評価せず、過度な自己否定によって過小評価するのもまた問題。事実Fiの弱いFJはこういったことをしがちですし、TPに至ってはそもそも「自分の価値」を意識出来ません。結果他人の言いなりになったり、自分のプライドを踏みにじるような行為を平気で許してしまう。

 

つまり、Fiユーザーは誰よりも「気高い」存在になるポテンシャルを秘めています。自分を自分で認めたい、肯定したい。故に自分を磨き、自分の価値観や存在にプライドを持ち、自分の存在価値を確固たるものにしようとする。これは間違いなく自己の成長に繋がります。

 

ここまで読んだ方は、一つ気付いたことがあるかも知れません。FiとTeには密接な関係があるという事に。Teは他人からの評価や、社会的・客観的な承認を求める機能でもあります。そしてその欲求の根底には、少なからずFiが関与しています。

 

Te優位のTJなら、自分の存在価値を認める・確かめる為にTeを使う。Fi優位のFPなら、更なる自己肯定感を得る為にTeを使う。いずれにせよ、Teを使い他者から認められようとするのは、「自分を認めたいから」ではないでしょうか。言い換えれば、Fiは周りからの評価を得ようとする意志の原動力になれる、ということ。

 

Fi-善の源となる優しさ

 

Fiにはもう一つ、重要な役割があります。それは特に自分の様なFJ達にとって必要不可欠である、「モラルの提示」です。何が良くて、何が悪いのか。善とはどのようなもので、悪とは何なのか。こういった価値観を自ら感じ取り、判断するのはFiです。Fiユーザーがハッキリと「これは良い」「これは悪い」と理解しているからこそ、Feユーザーは良し悪しで判断を下すことが出来るのです。

 

モラルが欠けた社会に、倫理は存在し得ません。何故か。モラルは倫理の「源」だからです。他人を気遣って、他人の価値観に合わせて、他人と感情・善悪観を共有して。こういったFe的な行為はFiが存在して初めて成立することであり、Fiが欠ければ世の中の誰も「良い人」になろうとはしません。その必要が無いからです。Feを使う為の判断材料も無ければ、使う意味すらない。

 

そういう意味で、これまでの社会的な改革・運動は強いFiがキッカケとなったものも多いでしょう。一人のFiユーザーが「このままでは良くない」と感じ、それを察知したFeユーザーがいた。Feの共感力は連鎖的な「感情・善悪観の共有」を引き起こし、多数が同じ価値観を共有しだす。結果的に大きな変化を起こすまでに至った。こういった見方が出来ます。

 

Fiユーザーには「プライド」と「モラル」を持つことを意識して欲しいです。自分の価値を受け入れ、自分を良い人だと認識することは確実に自分を高めようとする原動力になるでしょう。主観的な善を意識出来るからこそ客観的な善を生み出す者が現れ、改革を引き起こす礎となり得ます。

 

Fe-善を広め、他者を気遣う優しさ

 

Feが使える人はよく「空気が読める」「優しい人」といった評価を受けます。確かにFeは他人の感情を察知して、それを基準に判断する機能。ただ、これもまたFeの全てだとは言い難い。

 

Feが担う大きな役割の一つは、「善を広める」ことだと思っています。社会における倫理を作り上げる力、と言っても良いでしょう。皆にとって良いことは何なのか。客観的な善とは何なのか。これを判断し、共有し、広めていく力を秘めているのがFeです。

 

先程、Fiが道徳を作り出すと言いました。ただそれだけでは変化を起こすのに不十分。道徳はあくまで主観的な価値観でしかなく、言ってしまえば独りよがりになってしまうことも多いです。個人の持つ「善の心」を独りよがりで終わらせない。その為にFeは存在しています。

 

Feを使いこなすことが出来た時、公平な選択肢、多数が良いと感じられる価値観。こういったものをFiを基に作り上げ、広めることが出来ます。これはいずれ社会を変える程の影響をもたらすことも大いにあります。INFJとされている偉人達による功績を見てみれば一目瞭然。ガンジーキング牧師等、人々の為に立ち上がったFeユーザーは、今なお語り継がれる価値観・倫理観を作り上げました。

 

Fe-「正論」だけでは意味が無い

 

Feにはもう一つ、忘れてはならない役割があります。それは「考えを伝える架け橋」となること。

 

Tiユーザー、特にTPの皆さんは、時折Feの大切さを忘れてしまうことがあるのではないでしょうか。かくいう自分も例外ではありません。

 

「正論であれば何を言ってもいい」

 

これは一見正しいように思えますが、違います。確かにTiを使って論理的な考えを生み出し、それを伝えることはとても有意義で価値のあること。でも、それを受け取るのが「人間」であるということを忘れてはいけない。

 

人は心を持っています。感情を持っています。他者から否定される時、たとえそれがどれだけ論理的で筋の通った正論であっても、多少は傷付くものです。

 

「お前は○○が出来ていないから結果が出ないんだ」

「お前のこういう所が間違っているからダメなんだ」

 

成熟した人や、感情的にならずに指摘を受け取ることが出来る人であれば、こういった言葉は意味を成すでしょう。あなたの考えはきちんと伝わり、他者の役に立ちます。ただ、皆がそういう人ではない。寧ろ、そこまで冷静に考えを取り入れることが出来る人の方が圧倒的少数でしょう。

 

確かに、どんな人もいずれは成熟して、他人の意見を受け入れる器を手に入れるべきだとは思います。ただ、これは皆が簡単に出来ることではない以上、段階を踏んで、少しずつ成長する余裕を与えてあげなければならない。まだ成長途中の相手に向かって、ただ単に正論をぶつけたところで、その人を傷付けることにしかなりません。

 

Tiだけに頼って考えを発信している人は、例えるなら小学生に向かって難解な理論を解説しているような人です。相手の理解度を鑑みず、相手がどう感じるかも考慮せず、ただただ「言葉の羅列」だけをぶつける。挙句の果てには「何故こんなことも分からないんだ」と怒り狂う始末。

 

Tiユーザーは必然的にTeが弱くなる為、「相手は自分の考えを理解出来るのか」ということが分かりません。なら、誰かに自分の考えをきちんと伝えたいのであれば、Feの補助は必要不可欠だということです。

 

言葉遣いに気を付ける。相手の顔色を窺いつつ話す。これだけで聞き手はあなたの考えを受け入れやすくなるでしょう。伝えられたこと自体は、厳しい真実。ただ、少なくとも、相手はあなたの「思いやり」を受け取ることが出来る。それだけで自然と気持ちは和らぎ、「きちんと聞いてみよう」という心構えになることでしょう。

 

まとめ

 

自分の感情を感じ取るFi。他人の感情を感じ取るFe。これらは「感情」という言葉故、勘違いされやすい機能でしょう。

 

F機能は単に感情に関連するだけのものではありません。Fiは自分の存在価値、そして人としての良し悪しを意識させ、プライドと道徳観を生み出す。Feは他者の道徳観を基に倫理観を作り上げ、思いやりを持って正しさを伝える。いずれも自他、強いては社会にとって重要な役割を担っています。

 

これを機に、「T機能を使えた方が優秀」等の考えに惑わされないで下さい。正しければ良い、感情を捨てた方が良い。それでは機械も同然です。自分も他人も、人であるという事を忘れないで下さい。

 

 

心理機能は具体的にどう発現するのかーNiの場合

出典:http://shinshuhouwa.info/column/archives/990

 

今回は情報を集める心理機能の一つ、Ni(内向的直感)について詳しく解説したいと思います。正直、各機能が具体的にどの様に発現するのか、いまいち分からない人も多いのではないでしょうか。そこでこの記事ではNiがHero~Demonにあることでどの様な特徴が生まれるのか、お伝えしたいと思います。

 

一つ注意して欲しいのは、これから挙げる例はあくまで「自分の経験・解釈に基づいたもの」だということです。必ず挙げる例の通りにNiが発現する、という訳ではないということを留意しておいてください。

 

まだ心理機能について何も知らない方は、先に下記を読んで下さい。

 

psycjunkie.hatenablog.com

  

psycjunkie.hatenablog.com

 

psycjunkie.hatenablog.com

 

 

 

 

Ni Heroの場合

 

Heroの強み

 

  • 自分の未来が想像出来る
  • 常に自分の望む未来・理想像・進みたい道を把握出来る
  • 「こうしたら良いんじゃないか」という勘に従うと上手くいく
  • インスピレーション・発想が突然湧いてくる→一つの明確な「ビジョン」
  • イメージとしては広大な草原から一本の針を直感的に見つけている感覚
  • 限界に到達したと感じることも、自分が理想に到達したと感じることも無い→成長する度・目標に到達する度に新しいゴールを設定する為
  • 自分の理想に皆を導きたい、指標となりたい
  • 選択する意思を忘れず、常に自由を謳歌する

 

Hero故の傲慢さ・弱み

 

  • 先のことを考えすぎて、現実が疎かになる
  • 「こんなことをやってみたい」→結果を想像・シミュレーションするだけで悦に浸り、実際には行動しない
  • 自分のやりたくないこと、興味のないことに一切やる気を出せない
  • 「自由でいたい」→義務感・責任感を感じず、好きなことだけをやって生きていけると思いこむ

 

 

Ni Parentの場合

 

Parentが持つ冷静さ・責任感故の強み

 

  • 無暗に何かを欲することは無い→「本当に」自分が望む未来(Hero・Childを過度に妨げない目標)に向かう
  • 自分の理想に皆を導きたい、指標となりたい
  • Heroの補助

   →効率的に社会的評価を得る為、合理化を図る為の目標設定(Te+Ni)
   →他者を助ける・導く為、社会的な改革を図る為の目標設定(Fe+Ni)

  • Heroの制御

   →他人からの評価、自分の合理的選択は自分の未来をより良くするのか (Te+Ni)
   →他者の支援、社会的な改革は自分の未来をより良くするのか(Fe+Ni)

  •  Se Childの制御

   →闇雲に行動することを許さず、何らかのゴールを設定した上で行動

 

強い責任感・悲観性故の弱み

 

  • 自分のやりたくないこと、興味のないことに一切やる気を出せない
  • 「自由でなくてはいけない」→義務感・責任感を感じず、好きなことだけをやって生きていけると思い込む
  • 自分のやりたいことを重要視・優先し過ぎて、他人のやりたいことを否定してしまう

 

Ni Childの場合

 

純粋さ故の強み

 

  • 自分のやりたいこと、やってみたいことが自然と浮かぶ
  • 自分の思い描いた理想に、純粋な気持ちで歩み寄ることが出来る→理想に忠実
  • 時にはHero・Parentを凌ぐ程、自分の理想に忠実になれる→何があっても諦めない強さを見せる
  • 「こうしたら良いんじゃないか」という勘に従うと上手くいく

 

純粋さ故の弱み

 

  • Hero・Parent程の見通し力は無い(少なくとも未発達の内は)→計画性に欠ける
  • 望んだ目標に辿り着けないと、やる気がなくなる
  • 自由な環境でないと中々行動出来ない→悲観的なSeが機能しないと怠けたまま

 

Ni Inferiorの場合

 

恐怖を乗り越えていない場合

 

  • 自分の将来・未来に不安がある
  • 選択するのが怖い→「間違ったものを欲したらどうしよう」という恐怖
  • 束縛を嫌い自由を求めるが、「自由過ぎる」のも嫌う→ある程度選択肢を狭めて欲しい

  

恐怖を乗り越えた場合

 

  • 一時的ではあるが、誰よりも自分の理想に素直になり、とことん追求出来る
  • 自らを指標とし、他人を導こうとする

 

Ni Nemesisの場合

 

  • 自分の未来は良くない、という漠然とした不安がある
  • どこかで自分を破滅させる未来が待ち受けているのではないか、等

 

 

Ni Criticの場合

 

未発達で矛盾を孕んでいる場合

 

  • 他人の願望や目標を無責任だと批判する割に、自分は何の目標も設定出来ない
  • 自分の抱く理想や願望を過度に否定→自分の未来を考えることを放棄

 

発達している場合

 

  • 他人のNiをNeを通して把握→これを活かして自分のゴールを的確に設定
  • 無暗に何かを望むことはせず、慎重・冷静に目標を定める

  

Ni Tricksterの場合

 

  • 自分の願望や望む未来が分からない
  • 直感に任せて大きな決断をすると、大抵失敗する→Trickster特有の「盲目さ」「使えているという勘違い」
  • 例:新車が欲しいと感じた→思い切って購入→翌々考えると「実は欲しくなかった」と後悔
  • どんな未来が自分を待ち受けるのか、想像もつかない

  

Ni Demonの場合

 

  • 自分の願望や望む未来が分からないし、想像したくもない
  • 将来の夢や目標を聞かれるのが嫌い
  • どんな未来が自分を待ち受けるのか、想像もつかない

 

 

愛される人とはどんな存在なのか

出典:Lessons from grief and love - Widowed Living

 

男女の関係において、女性(性別ではなく女性的な立場の人という意味)が一番に求めるものは何なのか。それは「愛」です。

 

今回はHuman Nurtureの中でも興味深い、「男女の関係」についてお話します。何故男女は互いに惹かれあうのか。互いが相手に求めるものは何なのか。この記事では前回の男性視点の記事に引き続き、「女性が男性に求めるもの」に焦点を当てたいと思います。

 

男性視点の記事は:

psycjunkie.hatenablog.com

 

この話を知って欲しい理由は1つ。健全な男女関係を全ての人に築いて欲しいからです。女性が男性に必要とされる為には、どの様な存在になるべきなのか。逆に、どの様な男性を選べば密接な関係を築けるのか。現代社会で、こんなことを知らない・意識しない人はどれ程いるでしょうか。

 

恋愛において互いを傷付けあう未熟な関係が生まれたり、互いに成長出来ない泥沼にはまるケースは多いと感じます。この様な失敗を重ねない為にも、男女関係がどの様に成り立つのか、知る価値は大いにあります。

 

 

 

 

求めるは究極の愛

 

愛とは何なのか。これに関しては過去に記事を上げていますので、詳しくはそちらを参照して下さい。

 

psycjunkie.hatenablog.com

 

女性にとっての愛。これには様々な意味が含まれています。

 

「自分を見て欲しい」「自分を大切にして欲しい」「自分に優しくして欲しい」

 

これらは全て愛の一部です。ただ、これらは「究極の愛」の表面を掠っただけに過ぎません。

 

女性が求める究極の愛、それは「命に代えてでも守ろうとする意志」です。自分が危機的状況に陥った時。自分の子供が危険に冒された時。そんな時、自分の命をなげうってでも女性・子供を守ろうとする男性。女性が惹かれる男性はこの様な覚悟を持っていなければなりません。

 

これは考えるまでもないことだとは思いますが、上記の様な状況で真っ先に保身に走る男性をどう思いますか?赤の他人であったなら何らおかしくは無い選択ですが、男として、夫として、父親としてはどうでしょう。とてもじゃありませんが尊敬は出来ません。そして同時にそんな男性が女性を愛することなど出来ない。

 

女性が男性に惹かれる理由、それは愛されたいからです。それも言葉や表面的な愛情等ではなく、命を賭して自分を守ってくれる、究極の愛を求めている。男性は女性の為に死ぬ覚悟が無いのであれば密接な関係を築くのは諦めましょう。同様に自分の為に命を賭けてくれない様な男性についていくような女性も、今一度自分の選択を考え直して下さい。

 

愛されたいなら謙虚になれ

 

あなたが女性として愛を求めるというのなら、当然「愛される」存在でなくてはなりません。ではどの様な人が愛されるのか。世の中の所謂「モテる」女性を想像して考えてみて下さい。

 

「奇麗・可愛い人」「優しい人」「努力する人」

 

多くの人がこういった特徴を思い浮かべると思います。ではこういった特徴の共通点、強いては愛される女性が共通して持っている特徴とは何なのか。それは「美しい」ということ。美しさを持っているからこそ男性を惹きつけ、愛されるのです。

 

美しさとは何も見た目だけではありません。スタイルが良い、顔が整っている、若々しい。無論見た目が良いに越したことはありませんし、美しさという言葉には見た目の良さも含まれています。勘違いはしないで下さい。

 

ただそれはあくまで一部。美さの本質は「謙虚さ」にあります。ここでまた勘違いして欲しくないのですが、謙虚になるということは自分を卑下する訳でも他人を無暗に褒め称える訳でもないありません。本当の意味で「わきまえる」ということです。

 

謙虚な人は他人をリスペクトする

 

先ず謙虚な人は決して驕りません。過剰なプライドも持ち合わせていなければ、「自分は大切にされて当然」等とも思わない。自分の周りにモテる女性がいた人は多いでしょう。常に注目を集めチヤホヤされるような人。ただそんな人の中で、自分に酔っていない人はどれ程いるでしょう。

 

「自分は可愛いからモテて当然」「自分は美しいから大切にされて当然」

 

こういった傲慢さは必ず態度に現れます。我儘だったり男を財布扱いしたり、とことん身勝手に振舞います。とてもじゃありませんがこんな人に他人をリスペクトする器はありません。

 

奇麗な女性は確かにモテます。でも愛されることは絶対に無い。寄ってくるのは下心しか抱かない様な、未熟で将来性の無い男だけです。女性を愛する覚悟を持ち、高潔で尊敬される男性に選ばれることはあり得ない。傲慢さは「醜い」だけでなく、男性が一番に求める「尊敬」を与えられないからです。

 

謙虚な人は自分をリスペクトする

 

何より謙虚な人は自分もリスペクトします。これは何度も言ってきた「自分を理解し受け入れる」ということも含まれます。ただ謙虚な人のセルフリスペクトにはそれ以上の意味があります。一言で言えば、「自分を大切にする」ということ。

 

先程美しさには見た目も重要だ、と言いましたね。でも「見た目は劣化する」「見た目は生まれ持ったものだ」と思う人もいるでしょう。ここでの見た目とは「見た目そのもの」ではなく、「見た目を良くする努力をしろ」ということです。

 

好き勝手食べて、運動もせず、身だしなみも整えない。こんな人は愛されません。謙虚ではないからです。「自分を大切にしていない」からです。愛されたいと思いながらも自分を良く見せようとしない人はある意味傲慢と言えるでしょう。自分を愛してくれる人はそれだけ努力をし、周りからの尊敬と評価を勝ち取ってきた。なのに自分は努力をする気も無くただ「ありのままの自分を受け入れろ」という態度でいる。尊敬に値する人間の横を歩くに相応しい存在になろうとしていないのです。

 

「身の丈に合った人を選べ」という言葉がありますね。これはあながち間違ってはいない。努力をしない、謙虚さを持たない女性には身の丈に合った男性、つまり高潔さも尊厳を持たない男性しか見つかりません。努力をし、謙虚な女性は必ず高潔で尊敬される男性に出会えます。

 

女性が他の女性を貶したり、嫉妬心を抱いている話も聞いたことがあるでしょう。「どうしてあんな女が○○と付き合えるのか」だったり「自分の方が絶対に可愛い」だったり。これも同じような話です。結局のところ他人を批判することに必死になっている人は自分に自信が無かったり、自分を磨こうとする意志が欠如しています。他人に目を向ける暇があるなら自分に目を向けて下さい。愚痴を言ったり文句を垂れる時間を自分磨きの為に使って下さい。自分を大切にして下さい。

 

まとめ

 

男女関係において、男性が提供するべきもの。それは「愛」です。自分の為に命を賭けられない様な男性と付き合っている方。自分は高潔なのに傲慢で身勝手な女性と一緒にいる方。今一度考え直してみて下さい。

 

謙虚な女性、つまり本当の意味で美しい女性は自分を大切にしています。だからこそ驕らず、自分を蔑ろにせず、他人を卑下しない。これが愛される為に必要なことです。無論謙虚さは男性にも求められます。前回の記事で言ったように、男性であれ女性であれ、どちらの魅力も最低限は持っておくべき。どれだけ高潔な人でも、謙虚さを忘れ驕っているようではいけません。

 

psycjunkie.hatenablog.com

 

次回はHuman Nurtureの最終章、「理想的な男性」「理想的な女性」とはどんな存在なのかについて解説します。

 

 

男と女に違いはあるのかー性格分析との関係性

 

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出典:http://okeya-life.com/1386

 

自分はこれまで、「男は尊敬を求めている」や「父親的存在は人の指標となるような高潔さを持つべき」等、「人の成熟(Human Nurture)」に関する記事を書いてきました。今後もこのトピックの延長線上にある「理想的な男性像」「理想的な女性像」等について解説するつもりです。

 

ただ、こういった記事を読んで疑問に思った方もいるでしょう。「何故男と女で成熟の仕方・理想像が違うのか」と。わざわざ分けずに、一つに統合すれば良いのではないか。時代遅れなジェンダーロールを押し付けているのではないか。

 

こういった疑問や誤解を解消するべく、今回は人の成熟に関する重要な前提を明確にします。具体的に言うと「男と女は違う存在」だということ。自分が紹介している性格分析の生みの親であるユング、そしてそれを基にHuman Nurtureを形作ったジョーダン・ピーターソン氏とCS Joseph氏。彼らが今ある結論に至ったのは、男性と女性には大きな違いがあると感じたからに他なりません。

 

実際に解説に進む前に一つ、留意して欲しいことがあります。これから男女の違いに関する統計・データを紹介しますが、自分はそれらを基にジェンダーロールを押し付けるつもりは一切ありません。「男は必ずこういう考え方をする」だったり、「女は必ずこういうことが好きだ」等と言うつもりも無く、あくまで「こういう傾向がある、だからこういう考えが生まれた」と伝えたい。それだけです。

 

過去のHuman Nurture記事:

 

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男性は競争の中で生き、女性は調和の中で生きる

 

MBTIやユング心理学の他にも数々の性格分析は存在しています。中でも著名なものの一つ、「ビッグ5」。これは人の性格を5種類のパラメーターによって区別するものです。各パラメーターにはスコアがあり、高ければ高い程その項目が示す性質を強く持っているということになります。ただ高ければ良い、という訳ではなく、あくまで性質の違いでしかないということは留意して下さい。MBTIでいうT型かF型か、の様なものです。

 

ビッグ5は心理学者たちの間では多くの支持を得ているようで、それだけ研究や統計が頻繁に行われています。男女の違いを説明する為の根拠の一つは、このビッグ5に基づいています。

 

5つの項目の1つに、「Agreeableness」というものがあります。簡単に言えば「協調性」ですね。数々の統計、それも複数の国で集められたものによると、この項目で高いスコアを持つのは女性が多いそうです。これが意味することは、女性は協調性の高い人が平均的に多く、それだけ他人との調和を望み、気を遣い、共感性が高いと言うこと。

 

対して男性はこの項目のスコアが女性に比べ低い傾向がある。なので自分の願望に忠実だったり、他人と競い合ったり、自分の利益を追求することにあまり抵抗がないと言えます。

 

また別の項目では「Neuroticism」というものがあり、「神経質」「心配性」といった風に捉えられます。こちらも女性の方が高い数値が出やすいようで、男性に比べ細かい部分に目を配ったり、些細な変化・刺激に敏感という傾向があります。対して男性は女性に比べ図太く、肝が据わっている場合が多い。

 

「Conscientiousness」という項目にも男女差が現れています。これは自己規律・効率・功績への拘りといった一面を生み出す要素だと考えられており、男性の方が高いスコアを所持しがちです。つまり男性は仕事や課題に対して完璧主義であったり、結果・成果を何より重要視する傾向があるということ。 

 

ここまで読んだ方の中には疑いを隠せない人もいるでしょう。「本当なのか」と。ビッグ5が「正しい分類法か否か」は置いておきます。性格分析は未だ証明出来る学問とは言えませんからね。ただ、上記のデータが示す一貫した傾向は、ある程度現実での男女差を説明出来るものではないでしょうか。

 

男女差という話題で必ず挙がるのが仕事での差。社長やCEOは勿論、部長や幹部等の管理職に就いているのは男性が圧倒的に多いというデータは数多く存在しています。平均的に女性の収入が男性より低いというのもよく聞きます。確かに女性に対する差別等、不当な理由が多少は関与しているとは思います。が、恐らくこれはごくわずかな影響しか与えておらず(理由は後述)、大きな違いはビッグ5が示すような「性格・価値観の違い」に基づいたものなのでは。これが自分のスタンスです。

 

どんな企業・職場でも、のし上がって地位を獲得する為には競争は避けて通れない道。出世するということはそれだけ他人を蹴落とし、多くの場合傷付けてしまう。Agreeablenessが低くConscientiousnessが高い男性にとって、出世することはそれ程自分の価値観に背くことではないのでしょう。他人の感情や気持ち以上に、成果や利益といったものを重視する訳ですから。

 

しかしAgreeablenessが高く・Conscientiousnessが低いとされる女性にとって、男性の様に割り切ることは難しいことが多いのではないでしょうか。他人を傷付け調和を乱すぐらいなら、自分が割を食おう。控えめになろう。この違いが職や収入の差に反映されているのでは、と思います。

 

仕事以外だと人間関係においても男女差は存在しているとよく言われますね。男性は悩みを打ち明けない、弱みを見せない。社会的な価値観による影響(男は強くあるべき、等)は否めませんが、これもまたビッグ5の統計で説明出来る。先ず弱みを見せる=自分の地位を揺るがすことに繋がります。これは確実に自分の不利益になります。そして何より周りの男性の協調性が低いということは、悩みを打ち明け悲しみを見せたところで同情・共感される可能性は低い。つまり相談するメリットや意味が薄いのです。

 

対して女性の場合、女同士で慰めあったり話し合うのは有名な話でしょう。これは実際かなり研究・実証されていることでもあります。高い協調性を持っているからこそ他人を放っておけない。苦しみや悲しみを分かち合うことでなるべく調和を保つ。他人の動向にも目を凝らし、傷付いた人を察知するというのはある意味「心配性」とも言えるでしょう。

 

この様に自分はビッグ5に関する研究結果は、それなりに的を得ていると感じます。少なくとも男性と女性、それぞれが持つ性質の違いや傾向を捉えている。

 

男女の格差を無くした社会では何が起こるのか

 

先程職場における男女差の殆どは不当な理由によるものではない、と言いました。これを示すデータは存在しています。

 

2018年、とても興味深い研究が発表されました。スカンジナビアというヨーロッパ地域で大規模な調査が行われ、男女の就職先に関するデータが集められたのです。

 

この地域にはスウェーデンデンマーク等の国が存在しており、先進国の中でも特に「男女の格差」が少ない国が集まっているとされています。これは当然就職にも当てはまり、皆が平等な権利・選択肢を与えられます。

 

さて、このような格差が存在しない社会なら、男女間で就く仕事にそれ程大きな違いは見られない筈ですよね。他の先進国では少ないとされている女性の管理職やSTEM(科学・数学・工学等、所謂理系分野)での研究者は男性の数に匹敵する筈。

 

しかし、結果は予想を大きく裏切りました。男女別の職種の違いは他の先進国より大幅に開いたのです。「女性にも自由に職を選ぶ権利があった」にも拘わらずです。

 

これが意味することは何か。やはり男性と女性には性質的な差があり、その存在は自然だということ。選択肢を平等に与えられても尚、男性と女性が好む生き方・価値観には差があるということでしょう。

 

男女の違いが理想像の違いへ

 

紹介したデータが示すように、男女には明確な差があります。上記に限らずこういった研究データはごまんとあります。無論これはどちらかが優れている、劣っている訳では無く、単純に違いがあるというだけのこと。

 

そして差があるということは男性と女性は同じ存在ではない。同じではない以上「男性的な魅力」と「女性的な魅力」は別物ということになります。例えば動物で考えた時、家畜の牛に求められる要素と競走馬に求められる要素は違いますよね?牛なら牛乳の生産量。馬ならどれだけ早く走れるか。魅力的な牛と魅力的な馬はイコールではない様に、魅力的な男女もまた違う。これが男女間で成熟する方法や、男女関係で求めるものが違う理由の根底にあるのでしょう。

 

Human Nurtureでは、成熟した男性=男性的な魅力を持つ人は「Mature Masculine」と呼ばれます。成熟した女性=女性的な魅力を持つ人は「Mature Feminine」。最終的に人はこのどちらかになるべきだと自分は思います。

 

ここで一つ、勘違いが無いように言っておきます。先ず、Mature Masculine・Feminine、どちらになるかは「自分で選べる」ということ。過去にも言ったようにこれは性別に囚われるものではありません。男性的な魅力を持つ女性になっても、女性的な魅力を持つ女性になっても、そこに優劣関係は無い。実際調和以上に実績や地位を求める野心的な女性もいるでしょうし、競争を嫌う男性もいるでしょう。これは恥じることでも隠すことでもありません。自分に合うと思う存在になればいい。

 

そしてもう一つは、人はMature Masculine・Feminine、両方の性質を持っておくに越したことはないといこと。例えばMature Feminineになれたのであれば、Mature Masculineにもなれるよう努力すべきでしょう。というより、どんな人にも両方の性質が最低限は必要です。

 

「それならやっぱり分けずに一つにすればいいのでは?」

 

と思うかもしれませんが、恐らく両方を同時に満たすのはかなり難しい。だからこそわざわざ分けられているのでしょう。欲張って二つの魅力を同時に手に入れようとすれば、どっちつかずになって中途半端な存在のまま終わってしまう。これを避ける為にも最初はどちらかに集中し、それからもう一つを達成すべきだと考えています。

 

まとめ

 

今回紹介した男女の違いは一部でしかありませんが、「違いが存在している」ということは伝わったと思います。今後はより具体的、そしてより実用的な面に触れることでHuman Nurtureの真髄をお伝えします。

 

今回の記事に納得がいかない、理解出来ない人もいるかもしれません。そんな人にこそ今後のMature Masculine・Feminineの記事は読んで欲しい。何度も言うようにこれはジェンダーロールの押し付け等ではなく、男女関係を豊かにするもの、強いては家庭を築く上で大いに役立つ考えだからです。